Appleは6月5日(現地時間)、世界開発者会議「WWDC」の基調講演を行いました。盛りだくさんな発表内容のなかでも随所で存在感があったのが、音声バーチャルアシスタントの「Siri」です。
今秋を予定する各OSのアップデートでは、SiriがそれぞれのOSで重要な役割を果たすようになります。Siriの進化と新たな機能についてまとめました。
watchOS: Siriを搭載したウォッチフェイスが登場
まずはApple Watchから。watchOS 4ではSiriを搭載したウォッチフェイスが登場。機械学習によって、ユーザーに最適な情報を先読みして表示するようになります。
Siriではありませんが、アクティビティアプリにも機械学習による新機能が搭載されます。現在のwatchOSでは、アクティビティゴールが達成されていない場合「あと少しです!」といった応援の通知が届くのみ。新OSではよりパーソナライズされ、新たに達成するための具体的な提案をタイミングよく通知します。
macOS: SiriがApple Musicでユーザー好みの音楽を提供
現行のmacOS Sierraから、MacでもSiriを呼び出せるようになりましたが、新OSのmacOS High SierraやiOS 11では、さらに人間の言葉を流暢に話せるよう改善されます。
Siriの声は音声センターで収集された録音データベースがもとになっており、語句のつぎはぎによって返答の文章が作られます。新OSでは話す中身によって、イントネーションや抑揚も人間らしく変化し、表現力豊かになるようです。
Apple Musicを利用していれば、Siriがユーザー好みの音楽を学習し、おすすめの曲を提案してくれる機能も追加。Siriが音楽キュレーターとなり、「週末のパーティーに流すプレイリストを作って」といったリクエストにも応じてくれます。