実際に、Google アシスタントが入っている端末を使ってみた。

まずは今日の天気を訊いてみた。従来の音声検索でも同じことができるので、特に何か変わった感じはしなかったが、とりあえずは、これまでできたことがしっかりできるということがわかった。

今日の天気を聞いてみた。音声検索と変わらない結果が表示された

次に「六本木 ランチ」と聞いてみたところ、具体的な店名で候補をいくつか提案してくれた。これを従来の音声検索でやると、普通にGoogle検索で「六本木 ランチ」と入力したときと同じ結果となるので、これはGoogle アシスタントならではの表示だ。また、ここから表示された店舗の詳細を確認するために、提案された店のうち「一つ目を見せて」と聞いたら、一軒目に表示されていた店の詳細が表示された。

「六本木でランチ」と話かけると、いくつか候補を上げてくれた。さらに「一つ目を見せて」と話かけると、一番最初に表示された店の詳細が表示された

ちなみに、従来の音声検索で同じように試すと、「一つ目」の妖怪などが検索されてしまった。なお、Google アシスタントでも何回か試していると、同様に一つ目妖怪の検索結果が出てしまうこともあったが、これは今後日本中のAndroidユーザーが使いこんでいくことで精度が上がっていくものと思う。それでも、最初に試したときはひとつ前の文「六本木 ランチ」を受けての「一つ目を見せて」であることを判断できていたので、文脈を理解する力は認められるところだろう。

Google アシスタントの右上をタップすると、「何ができる?」の項目が表示される。タップすると、Google アシスタントでどんなことができるのかを教えてくれる

曖昧な言葉を理解するまでにはしばらく時間がかかるとのことだが、人に話しかけるのと同じような感覚でスマートフォンを操作するための第一歩としては、十分な機能ではないだろうか。特に日本語は主語を省略して話すことが多いので、ある言葉が何を指したものであるかを理解するのは、英語などの他の国の言葉よりも難しい。その曖昧さを解消すべく、Google アシスタントは日々改善されていく。

今後、多くの人がGoogle アシスタントを使い倒すことによって、より精度があがり、使いやすくなっていくだろう。これからは、ユーザーがGoogle アシスタントを育てていくことになるのだ。