先進国ではライブストリーミングを打開策に
ツイッターはユーザー数の増加策について、その活路をライブストリーミングの増強に置いている。
決算発表のタイミングで、ツイッターは、ブルームバーグやMLBをはじめとするライブストリーミング放送のラインアップを拡充することを明らかにした。とくにブルームバーグはツイッター上で配信される初めての24時間ライブ放送となる予定だ。
ツイッターは5月1日のプレスリリースで、ライブ放送のラインアップについて発表した。 これによると、スポーツはPGA TOUR(ゴルフ中継で360度中継にも対応)、WNBA(女子バスケットボール)、MLBAM(現在週1度のメジャーリーグゲームのストリーミングを配信しているが、これに加えて週1回の3時間プログラムを配信)、STADIUM、The Players’Tribuneといったラインアップを揃えている。
またニュースでは前述のブルームバーグに加えて、The Verge、BuzzFeed News、Cheddarが加わる。エンターテインメントは、ライブ興業会社のLive Nation、IMG Fashion、Propagateがラインアップされる。
ライブ放送を見ながらツイートを楽しむスタイルの定着は、月間ユーザー数の増加に加えて、人々がツイッターアプリ上で過ごす時間の大幅な増加も期待できる。これは、フェイスブックがビデオやライブに注力する戦略を採っていることとも一致する。
ライブ配信が本格化し、その効果を見るまでにはまだしばらく時間がかかりそうだ。ただ、テキストや画像、ビデオ、ストリーミングも含めて「ライブ」を強みにするツイッターの戦略は、状況を好転させる材料として、期待することができる。