Firefoxユーザーがもっとも使うOSは

Webサイトを閲覧すると、使用しているブラウザやOSなどの情報が提供される(個人情報は含まれない)。このような情報かた、デスクトップ版Firefoxのリリース版のユーザーデータを収集、分析しているのがFirefox Hardware Reportである。

GPU、プロセッサ、OSの種類・割合、Flashの利用率などをグラフを使って表示する。月次ペースで更新されている。今回注目したいのは、利用しているOSである。

図8 FirefoxユーザーのOS使用率

グラフの折れ線にマウスポインタをフォーカスすると、日付や値なども表示される。ここで、注目したいのは、2月から3月にかけての動きである。Windows 7と10の比率が急上昇している。この原因であるが、2017年1月27日にリリースされたFirefox Developer Edition 53.0a2で、Windows XPとVistaのサポート停止が発表されたことによる。逆に、Windows XPの比率が下がっていることからも、ユーザーの動向を反映したものといえるだろう。そして、今回のFirefox 53では、リリース版でもサポート対象外となる。この傾向はさらに進むと予想される。

さて、それ以外にも興味深いことがいくつか浮かび上がる。Windows 10の普及がそれほど進んでいない点である。これは、Firefoxユーザーに限ったことではなく、ビジネス環境などでもWindows 7のシェアが以前高い状態が続いているとの報告もある。こういった事実もこのグラフからも読み取れるだろう。

ほかにも、CPUスピードを集計したものが、図である。

図9 CPUスピードによる分類

1/4が、2.3GHz~2.69GHzとなっている。さらに2位の2.0GHz~2.29GHzまでをあわせれば、半数以上が、2GHz台となる。2017年4月時点で、このクラスのCPUは低位となる。つまり、多くのユーザーは、それほど高性能のCPUを搭載していないようである。そして、もう1点が、Flashの使用率である。

図10 Flashの使用率

それほど大きな変化はないが、減少傾向にあることは明らかである。2017年に入り、動画サイトなどでもHTML5プレーヤーを使用したサイトが増加している。このあたりにも注目したいところだ。