米Adobeは19日(現地時間)、Photoshop CCやIllustrator CCといった同社ソフトウェアを月額料金で利用できる「Adobe Creative Cloud」にて、動画関連製品のメジャーアップデートを発表した。同日から提供開始する。

全米放送事業者協会による放送機器展「NBA」の開幕にあわせたもの。今回のメジャーアップデートでは、グラフィックスやオ ーディオ編集などの新機能に加え、HDRやVR、4Kといった映像フォーマットへの対応、Adobe Stockとの連携、AIエンジン「Adobe Sensei」の活用などが図られている。

Premiere Proでは、従来After Effectsで提供されていた「モーショングラフィックステンプレート」を追加。また、オーディオのミキシングや音響を細かく調整できる「エッセンシャルサウンドパネル」が搭載された。このほか、YouTubeやFacebookなどのVRプラットフォームでサポートされているサラウンド技術「アンビソニックオーディオ」に対応した。

エッセンシャルサウンドパネル

After Effectsでは、カメラの揺れで生じた映像の"コマ内のブレ"を軽減する「カメラシェイクデブラー」を搭載する。また、Photoshop CCやIllustrator CCで作成した複数のパペットをアニメーション化できる「Character Animator」もベータ提供した。

カメラシェイクデブラーのイメージ画像

Adobe Senseiに基づく新機能としては、Premiere ProとAuditionにて、1クリックでタイムライン全体のオーディオ音声レベルを自動的に標準化することが可能となった。また、Adobe Stockとの連携としては、アプリケーション内のAdobe Stockパネルにおける直接検索およびスクラブ再生に対応した。