iPhoneで天気予報といえば『天気』。言わずと知れたiOSに標準装備のアプリだが、情報元にWeather Channelを採用、日本のみならず世界各地を対象に現在の天気と天気予報を教えてくれる。日本気象協会の発表とはやや違いはあるものの、通知センターでチェックできるなどiOSとの親和性の高さでは頭一つ抜けている感がある。
そんな『天気』アプリが、iOS 10.3から出番が増えた。これまでは、ホーム画面からアイコンをタップして直接起動するか、「今日の表示」画面(先頭のホーム画面を右フリックすると現れる)からウィジェットをタップして起動していたが、『マップ』アプリに表示された天気/気温情報を押し込むことでも起動できるようになったのだ。3D Touch対応のiPhone(6s/6s Plus、7/7 Plus)が必須となるが、多くのユーザにとってメリットのある話だ。
『マップ』画面の右下にある天気/気温情報を押し込むと、地図に表示している地域における現在の天気と天気予報が表示される。情報そのものはウィジェットと同様で、降水確率と現在の気温、予想最低/最高気温、表示時点から6時間先までの天気の移り変わりを確認できる。
最大の相違点は、天気情報の基準地が『マップ』で表示している地域が使われることで、『天気』アプリに登録がない/現在地でもない場所の天気予報を即座に表示できることがメリットだが、もうひとつ隠れた相違点もある。あまり知られていないが、表示を開始したときのiPhoneの持ち方によって情報量に差が出るのだ。
それは、iPhoneを水平に持ったときに12時間先までの天気予報を確認できること。試しに、iPhoneを水平持ちしているとき、3D Touchで天気予報を表示してみよう。降水確率や現在の気温、予想最低/最高気温は変わらないが、天気の移り変わりは12時間先まで表示される。逆にいえば、7~12時間先の天気予報を知りたければiPhoneを水平持ちしてから3D Touchを使うべし、ということだ。わずかな差だが、わざわざ『天気』アプリを起動せずにすむ場面もあるので、覚えておこう。