JX金属は3月13日、日立事業所銅箔製造部の休止していた表面処理設備を再稼働し、FPC(フレキシブル基板)用圧延銅箔の生産能力を増強することを決定したことを明らかにした。

今回の決定は、FPC用圧延銅箔がスマートフォンの薄型化・高性能化により需要が伸びていること、ならびに、今後は車載電装品などへの採用も見込まれるようになることから実施されるもの。同社グループでは、原材料の銅インゴットから圧延加工、表面処理まで一貫した工程を有しており、すでに2016年より仕上げ圧延機と脱脂設備の導入を同社倉見工場にて進めてきていた。

今回の表面処理設備の再稼動についても、こうした流れを受けたもので、同社では、品質および生産性の向上をはかったうえで、2017年4月より稼動させる予定であるとしている。