Showcase Gigは3月6日、東芝テックと協業し、Showcase Gigが提供する実店舗運営ソリューション「O:der」の連携製品を、飲食・小売業界向けに販売開始すると発表した。4月3日より提供開始し、今後3年間で2万台のPOSレジに「O:der」の導入を目指す。

POSシステムとの連携イメージ

「O:der」は、主に飲食・小売業界の実店舗運営向けの支援ソリューション。店舗運営者は、O:derを活用することで、事前注文・決済機能による「店舗オペレーションの効率化支援」、AIを活用したチャット形式での対話型UI「O:der Cognis」、デジタルスタンプカード・クーポン配信機能などによる「リピーター獲得支援」に加えて、顧客管理機能や店舗基幹システム連携機能などを利用できる。

また、来店者は、来店する前にあらかじめスマホアプリO:derで商品を注文・決済できるため、店頭で待たずに商品を受け取ったり、キャッシュレスで決済が行える。

東芝テックでは、飲食・小売り業界向けにPOSレジを販売している。また、POSシステム・オーダーエントリーシステム・セルフオーダーシステム・販売損益管理システムなど、飲食業界向けにトータルソリューションを有している。

注文~商品受け取りまでの流れ

従来では、スマートフォンアプリO:derから注文があった場合、レジで別打ちをしてPOSシステムに登録する必要があった。しかし、今回の連携により、飲食店舗ではO:derからの注文も店頭で入力された注文と同様にPOSシステムに連携し、キッチンディスプレイに表示できるようになった。また、キッチンディスプレイをタッチすることにより、購入者のO:derアプリに調理完了のお知らせを通知することが可能になる。

今後も両社は、増加するインバウンド需要に向けO:derの多言語/多国通貨の決済対応や、東芝テックの電子レシートサービス「スマートレシート」との連携を図りつつ、次世代型実店舗運営IoTソリューションを提供していくという。