本体は当然、単体でタブレットPCとして使用できる。タブレットPC状態では、Windowsのタブレットモードがかなり使いやすかった。ディスプレイが高精細なため、2つのアプリを同時に起動させる分割表示でも狭く感じることもない。

ソフトウェアキーボードも大きく表示されるし、内蔵マイクでCortanaが使えるため検索やアプリの呼び出しなども簡単だ。レスポンスはCPUが第6世代のCore m3なのでちょっと心配であったが、実際に使ってみるとまったく気にならないくらい軽快だった。

Windows 10のスナップ機能でアプリを並べて表示しても、画面解像度が1,920×1,200と高めなので見やすい。ただ、多少表示文字は小さくなる

筆圧検知は256段階に対応

ただ、キーボードが接続されていない、タブレットのみの状態でも、Windowsであればデスクトップモードがいいという人には、アイコンやウィンドウのボタンが小さく、タッチ操作しにくいかもしれない。その場合は付属のアクティブペンを使用すればいい。

256段階の筆圧感知機能を搭載したアクティブペン。金属製で質感は非常に良い。電磁誘導式なので軽量なのもうれしいところ

このペンを使えば、マウス操作と同じようなことができるほか、手書きのようなメモも取れるし256段階の筆圧感知機能により多少なら絵を描くこともできる。さすがに本格的なイラストは厳しいが、ラフ画くらいはいけるだろう。特にWindows Inkとの相性はとても良く、付箋やスケッチパッドでは威力を発揮してくれる。メモ帳などに手書きで文章を書くこともでき、ちょっとした覚え書きを記録する時に役立った。

Windows Inkを起動し、付箋を活用。さらにそこにはペンで直接書き込める

メモ帳に文章を入力するのもペンでできる。下部に手書きのためのウィンドウが開くので、そこに書き込めばOKだ。こんなヘタな文字でも認識してくれる

筆圧感知機能を搭載。描いてみると、上下の線の太さが違う

各種ベンチマークで性能を見る

最後はベンチマークでパフォーマンスをチェック。今回使用するのは、「PCMark 8」、「CHINEBENCH R15」、「CrystalDiskMark 5.2.1」、「WIN SCORE SHARE」、ゲームベンチ「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」。

■PCMark 8 v2.7.613
Home 2177
■CINEBENCH R15
OpenGL 28.54fps
CPU 212cb
■CrystalDiskMark 5.2.1
Q32T1 シーケンシャルリード 527.8MB/s
Q32T1 シーケンシャルライト 229.8MB/s
4K Q32TI ランダムリード 111.9MB/s
4K Q32TI ランダムライト 143.3MB/s
シーケンシャルリード 442.4MB/s
シーケンシャルライト 135.7MB/s
4K ランダムリード 16.52 MB/s
4K ランダムライト 47.13MB/s
■WIN SCORE SHARE
プロセッサ 7.1
メモリ(RAM) 5.9
グラフィックス 4.7
ゲーム用グラフィックス
プライマリディスク 7.8
総合 4.7
■ドラゴンクエストX ベンチマークソフト(標準品質・1,280×720・ウィンドウ)
スコア 4743(評価:普通)

Intel Core m3-6Y30というCPUでどこまでできるのかちょっと不安があったが、タブレットPCとしては順当な数値が並び、これらの結果から見れば問題ないとわかる。特に、ドラゴンクエストX ベンチマークのスコアは4743であり、評価は「普通」と出たのには驚いた。1,280×720の標準品質ではあるが、このままでゲームが十分に遊べてしまうというのはちょっとうれしい。