サービス内容は既存のDAZNと変わらず、ログインをドコモのdアカウントで行うことと、利用料はドコモユーザーであれば携帯電話料金と合算で支払える点が異なる。また、「dTV」(月額500円)と同時に契約した場合、980円+500円=1,480円のところ、200円引きの1,280円で利用できるセット割引も用意されている。

DAZN for docomoを利用可能な端末は、PC、スマートフォンおよびタブレット(iOS、Androidに対応)、Playstation 3/4、ソニーやLG、パナソニックの一部スマートテレビ、Amazon FireTV、Chromecast、AppleTV、ひかりTVチューナーなど。

1アカウントで6台までの端末が利用でき、同時に2台でのストリーミング視聴が可能だ。たとえばリビングではFireTV Stickを挿した大型テレビでサッカーを流し、手元のスマートフォンではF1の中継を見る、といった楽しみ方もできる。

対応機器が幅広く、ChromecastやFireTV Stickなどで既存のテレビでも楽しめるのは家族ユーザーにとっても大きな魅力になるだろう

発表会場では大画面のテレビからスマートフォンまで、さまざまなサイズのデバイスでDAZNの映像を流していたが、番組の切り替えも素早く行え、ごく普通のスポーツ中継を見ている感覚で楽しむことができた。海外のスポーツでも一部日本語の解説が入るものもあるということで、これまで馴染みのなかった国のリーグ戦などを楽しむこともできるというのは、大きな魅力になるだろう。

ソフトバンクの「スポナビ」が値下げ

携帯キャリアによるスポーツ中継サービスとしては、ソフトバンクがヤフーと共同で提供中の「スポナビライブ」がある。こちらは月額3,000円のところ、ソフトバンクユーザーなら500円で契約できるようになっていたが、DAZN for docomoの発表を受けて、3月16日から一般向けの月額料金を1,480円に値下げ。

また、ソフトバンクおよびワイモバイル携帯のユーザーに加え、他社携帯でも「Yahoo! プレミアム」の契約者は、月額980円で利用できるようになる。

ソフトバンクがヤフーと共同で提供する「スポナビライブ」。現在はキャンペーン価格で1,500円となっている

配信解像度も従来のスポナビライブがHD解像度対応だったものがフルHDに対応したほか、同時に受信できる端末が4台になった。なお、従来の500円/月のサービスは3月15日をもって新規契約終了となる(終了後もHD解像度で視聴は可能。料金は契約時のままとなる)。

スポナビライブは海外サッカー(プレミア、リーガ)やメジャーリーグ、ヨット(アメリカズカップ)、テニスのほか、プロ野球、バスケットボールのB.LEAGUE、大相撲、格闘技(KNOCK OUT)といった日本の競技の配信がある。

配信する競技の数としてはDAZNが圧倒的に強いが、日本市場で考えれば根強い人気のあるプロ野球や大相撲の配信を持つスポナビライブにも一定の強みがある。どちらを選ぶかは好みの問題と言えるが、今後は全国大会クラスだけでいいので、柔道や剣道、あるいは高校・大学スポーツといった非プロスポーツにまで手を広げてもらえれば、さらに魅力が増すだろう。