Windows 10の公式ブログで、MicrosoftのWindows & DevicesグループがWindows 10 Creators Updateに搭載する予定の「Windows Defender Security Center」について説明している。

Windows 10 Anniversary UpdateではWindows Defenderがアップグレードされ、マルウェアの検出・駆除や保護機能が強化された。そうしたWindows 10が備えるセキュリティ機能を活用できているか、セキュリティに詳しくない人でもデバイスの安全・保護を理解し、そして状態を把握してコントロールできるようにするのがWindows Defender Security Centerである。セキュリティ機能を使う体験のアップグレードになる。

Windows Defender Security Center、すでにWindows Insiderプログラムではビルド15007からプレビュー提供が始まっており、Startメニューの「すべてのアプリ」から選択できる。

Windows Defender Security Centerは、以下の5つのポイントで構成される。

  • ウイルスと脅威から保護:Windows Defenderのアンチウイルス機能、またはサードパーティパートナーが提供するアンチウイルスソフトの保護状況を確認し、直接ツールを起動できる。Windows Defenderを利用している場合はスキャンの結果や検出された脅威の履歴なども確認可能。
  • デバイスのパフォーマンス&ヘルス:Windowsアップデート、ドライバー、バッテリーの状態、ストレージの空き容量を確認でき、またRefresh Windows機能にアクセスするオプションも用意されている。
  • ファイアウォールとネットワーク保護:ネットワーク接続の情報、Windows Firewallの設定やネットワーク関連のトラブル解決情報にアクセスできる。
  • アプリとブラウザのコントロール:アクセスしようとしているWebページの安全性、ダウンロードしたアプリやファイルの安全性をチェックし、安全が確認されなかった場合は警告を発するSmartScreen機能について学び、必要に応じて設定を調整できる。
  • ファミリーオプション:ペアレンタルコントロールなどファミリー向けのオプションへのリンクがまとめられている。家族のデバイスの安全と健康状態を一カ所で確認することも可能。

Windows 10ではユーザーがそれぞれセキュリティツールやサービスを選択して導入する自由が認められているが、一方でWindows Defender Security Centerの開発チームは保護された状態が常に保たれることを重視している。例えば、ユーザーが導入したアンチウイルスソフトの期限が切れた場合、ユーザーが更新するまで自動的にWindows Defender Antivirusが有効になる。