グーグルとアマゾンの協力で、イメージ払拭なるか
CES 2017でファーウェイは、最新モデルの「HUAWEI Mate 9」を米国で発売することを発表した。大画面で高性能、最新ソフトウェアのデュアルカメラを搭載しており、先行して発売した日本では売り切れが続出した。最近のファーウェイの躍進を象徴するようなモデルだ。
ただし、米国でも同じようにうまくいくかどうかは未知数だ。安価なプリペイド端末とは異なり、ハイエンド端末ではブランドへの信頼度も重要になってくる。消費者にファーウェイというブランドを訴求していく上で、過去のマイナスイメージを払拭するところから始めざるを得ないのは厳しい状況だ。
CESの基調講演では、期待を抱かせる一幕もあった。グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」とアマゾンの音声アシスタント「Alexa」に対応することを表明し、両社の幹部がステージに登壇したのだ。Daydream対応のスマホはサードパーティ端末としては数えるほどしかなく、Alexaを標準搭載したスマホは世界初になる。米国を代表するグーグルとアマゾンという強力な援軍を得たことで、まずは米国市場に足がかりを作ったといえるかもしれない。