Appleのワイヤレスイヤホン「AirPods」がついに発売となった。13日からApple.comを通じて注文ができるようになったが、最速の購入者には、本日、手元に届くのではないかと思う。

AirPods

AirPodsは、9月に開催されたAppleのスペシャルイベントで、iPhone 7シリーズ、Apple Watch Series 2とともに発表された。iPhone付属の「EarPods」を踏襲したデザインの本体に、新たに開発されたApple W1チップを搭載し、光学センサーにモーション加速度センサー、音声加速度センサー、ビームフォーミングマイクロフォンと連携することで、「今、聴いている」「今、話している」ことを認識してくれるなど、ワイヤレスイヤホンのイメージを更新する機能が詰め込まれているのだ。

左はiPhone付属のEarPodsで、右がAirPods

装着イメージ

本体にW1チップ、光学センサー、モーション加速度センサー、音声加速度センサー、ビームフォーミングマイクロフォンなどを搭載。EarPodsではケーブルが伸びてる軸の部分の先端は充電用の接点となる電極リングがついていて、内部にはマイクが格納されている

スペシャルイベントのタッチ&トライで、まず、筆者が驚いたのは、ペアリングの簡便化。キャリングケース兼充電ボックスを開けるとiPhoneとの接続が始まる。この作業は本当に一瞬で終わるのだ。一般的なBluetoothイヤホンでは、iPhoneの「設定」を開けて「Bluetooth」をタップして、イヤホン側のペアリングボタンを押してという手順を踏まなければならなかったが、蓋あけて、iPhoneの画面に出てきた「接続」ボタン押すだけ。これだけ。一回ペアリングすると、次回以降はケースの蓋あけるだけで終了する。簡単でしょ?

ペアリングのプロセス。蓋開けて近づけてiPhoneの「接続」ボタン押すだけ。本当にこれだけ

iPhoneで聴いているのをiPadに変えたいとう場合は、iPadの画面下からスワイプでコントロールセンターを呼び出し、2ページ目を表示させ、オーディオ出力でAirPodsを選択する

接続デバイスの変更もとても簡単。例えば、iPhoneで聴いてたのをiPadに変えたいとう場合は、iPadの画面下からスワイプでコントロールセンターを呼び出し、2ページ目を表示させ、オーディオ出力でAirPodsを選択する。これだけ。こちらも一般的なBluetoothイヤホンでは、iPadの「設定」を開けて……(以下同)だったのが、一発で変更可能となった。しかも失敗しない。筆者はBeats By Dr. Dreの「Beats Solo2 ワイヤレス」を愛用していたのだが、デバイスを切り替える際、何だよペアリング失敗してんじゃねえかよということが結構あった。そのたびにカバンからケーブル取り出し、イラつきながら、こっちのほうが早いわと独り言ちて、ヘッドホンジャックにプラグを挿入していたのだったのだが。

さらに凄いのが、iCloudとの連携。同じアカウントでログインしているAppleデバイスでは、AirPodsのペアリング情報が共有されるようになっているのだ。最初、当然、デバイスの数だけペアリングしなければならないと、思っていたのだが、iPhone 7に続き2台目にペアリングさせようとしたiPhone 7 Plusでは既に「雅巳のAirPods」として認識されており、え?え?どういうこと?と、ちょっと動揺してしまった。

なので、Apple Watchとの接続も楽勝。利用シーンとして、iPhoneで音楽を聴いてたのを、これからランニングに出るからApple Watchに出力切り替えてといったことが考えられるが、AirPodsは耳に入れたまま、各デバイスで交代してやればOKとなる。

通常のBluetoothイヤホンとして使う場合は、キャリングケース兼充電ボックス背面にあるペアリングボタンを押してペアリングを行う

Apple製品とだけ、こういった連携が可能なのだが、通常のBluetoothイヤホンとしても使用可能。その際、ペアリングはキャリングケース兼充電ボックス背面にあるペアリングボタンを押して行う。しかし、連携機能はこれだけではないのだ。普通のBluetoothイヤホンと決定的に異なるところを紹介していこう。