米Appleは9月7日(現地時間)、米サンフランシスコで開催したスペシャルイベントでインイヤー型のワイヤレスヘッドセット「AirPods」を発表した。マイクを内蔵しており、Siriに対応。オン/オフ、iPhoneとの接続、充電などを簡単に行える工夫が施されている。

AirPodsはiPhoneに付属するEarPodsと同じスタイルのコンパクトなデザインだが、その中に「W1」という専用チップ、光学センサー、モーション加速度センサー、ビームフォーミングマイク、アンテナ、バッテリーを備えており、センサー類が連係してシンプルな使い勝手を実現する。たとえば、充電ケースを開くと自動的にオンになり、iPhoneやApple Watchにすぐに接続、シームレスにデバイスを切り替えられる。オーディオ再生中に耳から外すと自動的に再生が一時停止になる。AirPodsをダブルタップするとSiriが起動、音量の上げ下げや曲のスキップなどオーディオ機能のコントロール、iPhoneの操作や検索などを行える。通話やSiriで話している時には、AirPodsが声の振動を感知して自動的に周辺のノイズをキャンセルする。これらの機能は片耳だけに装着した状態でも使用できる。

ケースを開いてオン、すぐにiPhoneに接続

充電ケースとAirPods

1回の充電で最長5時間の使用が可能。コンパクトな専用ケースはバッテリーを内蔵した充電ケースになっており、充電ケースに入れて複数回充電することで24時間以上使用できる。すぐに使いたい時には、充電ケースで15分充電するだけで約3時間使用できるという。ケースはLightningポートを備えており、AirPodsを入れてまとめて充電することも可能だ。

対応デバイスは、iOS 10を搭載するiPhone 7シリーズ、iPhone 6sシリーズ、iPhone 6シリーズ、iPhone SE、iPhone 5s、iPhone 5c、iPhone 5、iPad Pro、iPad mini 4、iPad mini 3、iPad mini 2、iPad Air 2、iPad Air、iPod touch (第6世代)、watchOS 3を搭載するApple Watch、macOS Sierraを搭載するMacなど。Apple Storeでの価格は16,800円。10月下旬の発売を予定している。