日本サムスンは12月16日に、M.2フォームファクタのSSD新製品「SSD 960 PRO」と「SSD 960 EVO」を発売する。これらは2016年9月に韓国サムスン・エレクトロニクスが発表したもので、日本国内での発売が正式に決まった。価格はオープンだが、容量ラインナップと店頭予想価格(税込)は以下の通り。

ハイエンドモデルとなるSSD 960 PROは、512GB(MZ-V6P512)が46,000円、1TB(MZ-V6P1T0)が87,000円、2TB(MZ-V6P2T0)が184,000円。メインストリーム向けのSSD 960 EVOは、250GB(MZ-V6E250)が18,000円、500GB(MZ-V6E500)が34,000円、1TB(MZ-V6E1T0)が69,000円。

「SSD 960 PRO」と「SSD 960 EVO」

SSD 960 PROとSSD 960 EVOは、M.2フォームファクタ、PCI Express Gen3 x4インタフェース、NVMeプロトコルに対応したSSDだ。韓国サムスン・エレクトロニクスの第3世代V-NANDフラッシュメモリを採用し(3次元構造のNANDフラッシュメモリ)、960 PROは2bit MLCタイプ、950 EVOは3bit MLCタイプとなる。5コアの新コントローラ「Polaris」によって、分散処理を強化してランダムアクセス性能を高めた。

読み書き速度を含む主な仕様は下表の通りだが、最大シーケンシャルリードはSSD 960 PROが3,500MB/秒、SSD 960 EVOが3,200MB/秒に達する。両モデルとも、各種ベンチマークテストを実施したレビューを掲載しているので、そちらもぜひご覧いただきたい。

■再び常識を破ったSSD
リード最大3500MB/sの第2世代M.2 NVMe「Samsung SSD 960 PRO」を検証
■驚くコストパフォーマンス「Samsung SSD 960 EVO」
リード最大3200MB/秒のメインストリーム向けM.2 NVMe SSDを検証
■Samsung 960 PRO
512GBモデル 1TBモデル 2TBモデル
キャッシュメモリ(LPDDR3) 512MB 1GB 2GB
シーケンシャルリード 3,500MB/秒
シーケンシャルライト 2,100MB/秒
ランダムリード(4KB・QD32) 33万IOPS 44万IOPS 44万IOPS
ランダムライト(4KB・QD32) 33万IOPS 36万IOPS 36万IOPS
ランダムリード(4KB・QD1) 14,000 IOPS
ランダムライト(4KB・QD1) 50,000 IOPS
TBW(Total Byte Written) 400TB 800TB 1,200TB
保証 5年、またはTBWの範囲内
※シーケンシャルアクセスとランダムアクセスは最大値
■Samsung 960 EVO
250GBモデル 500GBモデル 1TBモデル
キャッシュメモリ(LPDDR3) 512MB 512MB 1GB
シーケンシャルリード 3,200MB/秒
シーケンシャルライト 1,500MB/秒 1,800MB/秒 1,900MB/秒
ランダムリード(4KB・QD32) 33万IOPS 33万IOPS 38万IOPS
ランダムライト(4KB・QD32) 30万IOPS 33万IOPS 36万IOPS
ランダムリード(4KB・QD1) 14,000 IOPS
ランダムライト(4KB・QD1) 50,000 IOPS
TBW(Total Byte Written) 100TB 200TB 400TB
保証 3年、またはTBWの範囲内
※シーケンシャルアクセスとランダムアクセスは最大値