ゲーム好きなら、一度はゲーミングPCに関心を持ったことがあるのではないでしょうか。無料からAAAまで豊富なゲームタイトルが揃い、カスタマイズ性が高く、美しく滑らかなグラフィックで世界観を楽しめるのがゲーミングPCの魅力ですよね。もっとも、そのポテンシャルを活かすには相応のスペックを持ったPCが必要。しかし性能も価格もピンキリで、どれを選べばいいか分からない……。
そこで注目したいのが、ゲーミングPCを“自作”するという選択肢。既製品に比べて少ない予算で高性能かつ自分好みの構成にしやすいのが大きなメリットです。「え、まったく経験ゼロなんだけど」と不安に思う人もいるかもしれませんが、実は自作PCに特別なスキルは不要。パーツを選んだら手順通りに組み立てていくだけ。マザーボードによっては“はじめて”でも安心して組めるよう工夫されたものもあり、思った以上にハードルは低いんです。
MSIのエントリーモデル「GAMING PLUS」を使って組んだPC
そうした初心者にやさしい製品の中でも、現在注目を集めているのがMSIのエントリーモデル「GAMING PLUS」シリーズ。ここでは、その最新モデルを使って予算20万円で実際にPCを組み、「本当にゲームが快適に楽しめるのか」試してみることにしました。
ライトゲーマーに最適なMSI「GAMING PLUS」シリーズとは
PCを組む際に中核となる重要なパーツが、CPUやメモリ、ストレージ、グラフィックスカードなどを取り付けるマザーボードです。マザーボードによって利用できるPCケースが変わり、取り付けられるCPUや拡張性も決まってくるので、自分の使い方に合わせて事前にしっかりチェックして選ぶ必要があります。
そのマザーボードを取り扱うメーカーの中でも、品質の高さ、コスパのよさで人気があり、長い間シェア上位をキープしているのがMSIです。MSIのマザーボードは、用途やターゲット層に合わせて次のように複数のシリーズ展開が行われています。
| シリーズ名 | ターゲット層 |
|---|---|
| MEGシリーズ | エンスージアスト向け(究極の性能と機能を求めるユーザー) |
| MPGシリーズ | ハイエンド向け(高性能とスタイルを両立したいユーザー) |
| MAGシリーズ | メインストリーム向け(コストパフォーマンス重視の一般ユーザー) |
| GAMING PLUSシリーズ | エントリー向け(初めて自作PCに挑戦するユーザー) |
このうち、ゲーミングPC初心者やライトゲーマーに人気なのが「GAMING PLUS」シリーズです。性能や品質は十分ながら、価格がお手頃で機能も充実しており、コスパに優れるのがその理由。組み立てやすさを追求した「EZ DIY」設計を採用しており、“はじめて”でも安心して自作に取り組めるのも大きな特徴になっています。
実売3万円台前半のリーズナブルな価格ながら、信頼品質と高性能を実現したエントリー向けマザーボード「B850M GAMING PLUS WIFI」
「GAMING PLUS」シリーズは、対応するCPUソケットやチップセットごとに複数のモデルがラインナップされています。今回は、その中でも、最新規格に対応し、ハイエンドクラスの堅牢な電源回路を搭載しながら3万円台前半というリーズナブルな価格を実現した「B850M GAMING PLUS WIFI」をチョイス。実際にPCを組んで、どれだけゲームが快適にプレイできるかをチェックしていきます。
最新機能を搭載しつつ価格を抑えた 「B850M GAMING PLUS WIFI」
「B850M GAMING PLUS WIFI」のパッケージ
高性能とお手頃価格を両立した「B850M GAMING PLUS WIFI」
実際にPCを組み立てる前に、今回使用するマザーボードの特徴と主な性能を確認しておきましょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 製品名 | B850M GAMING PLUS WIFI |
| チップセット | AMD B850チップセット |
| 対応CPU | Socket AM5(AMD Ryzen 9000/8000/7000シリーズプロセッサ対応) |
| フォームファクター | microATX |
| メモリソケット | DDR5 DIMM×4(最大256GB)※DDR5-8200(オーバークロック対応) |
| 拡張スロット |
PCI Express 5.0 x16スロット×1 PCI Express 4.0 x4スロット×1(形状はx16) PCI Express 3.0 x1スロット×1 |
| インタフェース |
USB 10Gbps×6(Type-C×2、Type-A×3、Type-C 内部コネクタ×1) USB 5Gbps×5(Type-A×3、ヘッダピン×2) USB 2.0×4(ヘッダピン×4) オーディオジャック×3(Realtek ALC897) 5ギガビットイーサネット×1(Realtek RTL8126) Wi-Fiアンテナ用ポート×2 |
| 映像出力 | HDMI×1、DisplayPort×1 |
| 無線機能 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
| ストレージ | M.2 128Gbps×1、M.2 64Gbps×1、SATA 6Gbps×4 |
「B850M GAMING PLUS WIFI」は、省スペースPC向けのmicroATX規格に対応したマザーボードです。AMDのミドルレンジ向け最新チップセット「AMD B850チップセット」と最新CPUソケット「Socket AM5」を搭載しており、AMD Ryzen 9000/8000/7000シリーズ プロセッサーに対応しています。
また、拡張スロットとして超高速データ転送を実現するPCI Express 5.0 x16スロットを搭載。ストレージ用には最大128Gb/sの転送速度を実現するLightning Gen 5 M.2スロットを装備しており、最新の超高速SSDを利用することができます。
メモリは最大8200MHz動作に対応するオーバークロック仕様のDDR5メモリをサポートしています。さらに、5ギガビットLANやWi-Fi 7、Bluetooth 5.4に対応したモジュールも搭載。電源回路は12+2+1フェーズと堅牢で、ハイエンド向けCPUを高負荷で動作させても安定したパフォーマンスを実現することが可能です。
このほか、指1本でSSDとそのヒートシンクを取り付けられる「EZ M.2 Clip II」および「EZ M.2 Shield Frozr II」、グラフィックスカードを簡単に着脱できる「EZ PCIe Clip II」など、独自の「EZ DIY」設計に対応した機構を備えているのも特徴。ドライバーなどの工具を極力使わずPCを組み立てることができます。
性能面を見るとエントリー向けとは思えない豪華な仕様になっていますが、実売価格は税込で32,980円程度とリーズナブル。初心者でも予算を抑えながら高性能なマシンを自作しやすいのも魅力的なポイントです。
予算20万円で実際にPCを組んでみた
今回は、「B850M GAMING PLUS WIFI」を含め、20万円前後の予算でパーツを選んでいくことにします。PCを組むのに最低限必要なのは、マザーボード以外だとPCケース、CPU、グラフィックスカード、メモリ、ストレージ、電源ユニット、CPUクーラーなど。ここでは、フルHD(1920×1080)〜WQHD(2560×1440)くらいでFPSやTPSなどのゲームをできるだけ滑らかなグラフィックで楽しめることを目標にして、パーツを選んでみました。
今回選んだパーツ
| パーツ | 製品名 | 価格 |
|---|---|---|
| マザーボード | B850M GAMING PLUS WIFI | 32,980 円 |
| CPU | AMD Ryzen 5 9600 | 38,980 円 |
| CPUクーラー | MAG CORELIQUID A13 WHITE | 11,980 円 |
| グラフィックスカード | NVIDIA GeForce RTX™ 5060 8G GAMING OC | 61,800 円 |
| PCケース | MAG FORGE 320R AIRFLOW WHITE | 9,973 円 |
| SSD | SPATIUM M390 NVMe M.2 1TB | 13,708 円 |
| メモリ | VENGEANCE RGB DDR5 6400MHz 16GB×2 | 22,800 円 |
| 電源ユニット | MAG A850GL PCIE5 WHITE | 16,297 円 |
B850M GAMING PLUS WIFI
AMD Ryzen 5 9600
MAG CORELIQUID A13 WHITE
NVIDIA GeForce RTX™ 5060 8G GAMING OC
MAG FORGE 320R AIRFLOW WHITE
SPATIUM M390 NVMe M.2 1TB
VENGEANCE RGB DDR56400MHz 16GB×2
MAG A850GL PCIE5 WHITE
組み立てのポイント
PCを組み立てる際の最初の難関が、マザーボードへのパーツの取り付け。通常だと主要パーツの取り付けにプラスドライバーなどが必要になりますが、「B850M GAMING PLUS WIFI」の場合は一部のパーツを除き工具類は不要で指一本で取り付けられるようになっています。
メインのM.2スロットに搭載されているヒートシンク「EZ M.2 Shield Frozr II」。右端のボタンを押すだけで着脱が可能
たとえばストレージの場合は、メインのM.2スロットに「EZ M.2 Shield Frozr II」と呼ばれるヒートシンクがあらかじめ取り付けられています。その端のボタンを押すと簡単にヒートシンクを取り外すことが可能。またそのM.2スロットには「EZ M.2 Clip」と呼ばれるクリップが搭載されており、指一本でM.2 SSDを着脱することができます。製品にはより着脱が簡単な「EZ M.2 Clip II」も同梱されています(ただし、SSDによっては「EZ M.2 Shield Frozr II」が固定できなくなる場合があるため標準ではマザーボード上には搭載されていません)。
クリップを指で回すだけでM.2 SSDを取り外せる「EZ M.2 Clip」。取り付けるときは、M.2 SSDを上から押さえつけてクリップを逆方向に回せばOK
「EZ M.2 Clip」を製品同梱の「EZ M.2 Clip II」に交換してSSDを装着しているところ。指でSSDを押さえるだけで固定でき、クリップを押すだけで取り外せる。ただしSSDによっては「EZ M.2 Shield Frozr II」が固定できなくなるため初期状態ではマザーボード上に取り付けられていないので注意が必要だ
グラフィックスカード用スロット。スロットの右にあるテール状のクリップが「EZ PCIe CLIP II」。指一本でグラフィックスカードを取り外せる
同様に、グラフィックスカードを取り付けるスロットにも「EZ PCIe CLIP II」と呼ばれるテール状のクリップが用意されています。こちらも指で押すだけで簡単にグラフィックスカードを取り外すことが可能。工具が不要なので、作業中にうっかり手を滑らせて基板に工具をぶつけて傷つけるような心配もありません。
「B850M GAMING PLUS WIFI」のI/Oシールド部分。一体型のため、めんどうなPCケースへの取り付けの手間が省けて組み立てがスムーズに行える
ちなみに、PCを組む際はUSBポートなどのインタフェース部分を覆うパネル(I/Oシールド)をケースに取り付ける必要があり、慣れないとうまくはまらないこともあります。どうにか取り付けられてもI/Oシールドが微妙にずれてしまい、USBケーブルなどがうまく挿さらないなんてことも……。「B850M GAMING PLUS WIFI」の場合は、そのI/Oシールドが一体になっているのもポイント。PCケースの所定位置にマザーボードを置くだけですむので、手間も時間も節約できます。
このほか、付属のWi-Fiアンテナの底面にマグネットが搭載されているのも地味に便利な部分。PCケースの背面パネルなどの金属部分に吸着して固定できるので、設置するのに苦労しません。
工具を使う場面はゼロではないが、必要最小限のため思った以上に組み立てやすい
もちろん、完全にツールフリーというわけではなく、CPUクーラーの取り付けや、マザーボードや電源ユニットをPCケースに固定する際などにプラスドライバーが必要になります。しかし工具を使う場面は必要最小限なので、初心者でも組み立てやすいです。
ゲームをプレイしてテスト
Apex Legends™をプレイしているところ。144Hzの高リフレッシュレート対応ディスプレイでプレイしたが、その性能をフルに活かした残像感の少ない滑らかなグラフィックを楽しむことができた
PCの組み立てが完了し、動作確認できたところで、実際にゲームをプレイしてパフォーマンスをチェックしてみることにします。今回選んだパーツの構成だと、フルHD(1920×1080)ならAAA級ゲームを含めて、ほぼすべてのゲームを快適に楽しむことが可能。WQHD(2560×1440)でも多くのゲームは最高画質で快適にプレイできるはず。4K(3840×2160)になるとタイトルによっては厳しい場面も出てきそうですが、画質を妥協すればそれなりに楽しめると思われます。
そこで、今回は人気のバトルロイヤルゲーム「Apex Legends™」で試してみることに。フレームレートの制限を解除して画質を最高に設定し、フルHD、WQHD、4Kのそれぞれの解像度でトレーニングモードをプレイして、フレームレートを計測してみました
| 解像度 | 平均フレームレート |
|---|---|
| フルHD | 259fps |
| WQHD | 224fps |
| 4K | 124fps |
Apex Legends™をフルHD解像度でプレイしている時のCPU使用率/温度とGPU使用率/温度、フレームレート。CPUもGPUも温度は安定しており、フレームレートは多くの場面で上限の300fpsに近い数値だった
結果を見ると、Apex Legends™なら4Kであっても124fpsというフレームレートを出せることがわかります。PS5などの家庭用ゲーム機は120fpsが上限なので、それを超える滑らかな映像でプレイできるわけです。120Hz以上の高リフレッシュレートに対応したゲーミングモニターを持っている場合は、その性能をフルに活かしたプレイを楽しめそうですね。
さらにゲームプレイ時のCPUやGPUの最大温度も測定してみました。
| 解像度 | CPU温度 | GPU温度 |
|---|---|---|
| フルHD | 58℃ | 65℃ |
| WQHD | 67℃ | 64℃ |
| 4K | 71℃ | 67℃ |
Apex Legends™を4K解像度でプレイしている時のCPU使用率/温度とGPU使用率/温度、フレームレート。CPUの温度は瞬間的に上がることがあったが、大部分は55℃前後で安定していた。GPUもプレイ中はおおよそ65℃くらいで安定していた
今回選んだPCケース「MAG FORGE 320R AIRFLOW WHITE」は、メッシュパネルや大型ファンで効率のよいエアフローを実現している製品。それもあって、負荷のかかりやすい場面でも温度が抑えられ、安定したゲームプレイが可能でした。静音性が高くファンの風切り音も静かで、ゲームに集中しやすいのも評価できるポイントです。
トレーニングモードだけでなく、実際のゲームプレイも試してみましたが、アルティメットアビリティを撃ったりエイム射撃したりしても、高いフレームレートを維持していました。激しい動きでも残像感がなく滑らかで、他のプレイヤーの動きが把握しやすく、エイムもしやすいのが印象的でした。
なお今回はゲーム用途を想定してパーツを選んでいますが、もちろんそれ以外の用途にも使用できます。CPUやグラフィックスカードの性能の高さを考慮すると、画像編集や動画編集などにもピッタリ。高負荷でも動作が安定しているので、仕事でクリエイティブ系アプリを使う人や、動画配信やゲーム実況などを楽しみたい人にとってもバランスのよいパーツ構成と言えそうです。
マザーボード単体の購入もおすすめ
高性能でありながら組み立てやすい「B850M GAMING PLUS WIFI」は自作PCにはじめて挑戦するユーザーにおすすめ
高性能でありながらリーズナブルな価格を実現したMSIのエントリーモデル「GAMING PLUS」シリーズ。その中でも今回試した「B850M GAMING PLUS WIFI」は、コンパクトなmicroATXに対応し、組み立てやすさを追求した機構を複数備えており、初心者やライトゲーマーにも扱いやすいのが特徴です。
拡張スロットやM.2スロット、Wi-Fi、Bluetoothなどが最新の規格に対応しており陳腐化しにくいことを考えるとコスパも抜群。必要に応じてパーツの増設や交換をしながら将来にわたって長く使えるのは、ユーザーにとって非常に魅力的なポイントと言えそうです。
マザーボード単体での購入もおすすめ
すでに対応ケースやパーツを持っている人なら、マザーボード単体で購入して交換して使うのもおすすめ。その意味では、ゲーミングPCの初心者だけでなくベテランにもぜひ注目してほしい製品です。気になる人は、一度公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
© 2025 Electronic Arts Inc. EA、EAロゴ、Respawn、Respawnロゴ、Apex LegendsはElectronic Arts Inc.の商標です。
[PR]提供:エムエスアイコンピュータージャパン
























