Google Play Musicの選曲アルゴリズムをもう少し細かく説明していこう。初回起動時はユーザーに関する情報が一切ないため、現在の日時や場所、作業中か、エクササイズか、リラクゼーションかというように、目的別に作成されたプレイリストが提示される。

Google Play Musicを起動したときの画面。上半分にシチュエーション別のプレイリストが、下側にはこれまで聴いた曲や、ユーザーの視聴傾向から選ばれたプレイリストが表示されている

人間のエキスパートが作成したプレイリストの場合はいいが、機械学習で選ばれたものの場合(どちらかは外見からは判別できない)、初回を含むユーザーの情報が足りない状態で起動すると、周囲のユーザーの利用状況を見て、その地域や日時で人気の高い曲が表示されるという。Roman氏によると、年齢や性別といったデータは使っていないという説明だったが、一方で端末の機種情報なども見ているとのことなので、マイナーな機種ほど面白い結果が出るのかもしれない。

なお、位置情報などから「今は家にいる」「会社で仕事をしている」といったユーザー行動の文脈を分析する「コンテキストツール」技術を使ったリコメンドについてはオプトイン式の機能となっており、ユーザーが利用を希望しなければ選ばれないようになっている。

「水曜深夜」というシチュエーションでのリコメンドを表示してみた。リラックスできそうなお洒落な曲ばかりがお勧めされている。Googleにはぜひとも日本市場向けに「深夜、仕事に追われているとき」というシチュエーションをぜひ用意していただきたい