サードウェーブデジノスは既報の通り、アクティブペンが付属する12.2型2in1ノートPC「Diginnos DGM-S12Y」を発表した。これに伴い、記者説明会が開催され、製品概要が紹介された。
「Diginnos DGM-S12Y」は、着脱式の2in1ノートPCで、タブレット本体とカバー一体型のキーボードを組み合わせて利用する。キーボードのタッチパッドには、指紋リーダーを備えWindows 10の生態認証機能「Windows Hello」をサポート。また、専用アクティブペンが付属し、「Windows 10 Anniversary Update」で導入されたペン入力のサポート機能「Windows Ink」に対応する。
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カバーのみ。このようにスタンド状にして利用する。タッチパッド左上に指紋センサーが入っている |
本体左側。HDMI/USB TypeA/MicroSD/USB TypeC/ヘッドフォン/電源端子と並んでいる |
説明会ではまず、サードウェーブデジノス 取締役社長の田中基文氏が「Diginnosは新しい機能をいち早く提供する」とし、今回の新製品はWindows 10の生体認証、ペン入力、音声認識すべてに対応し、かつ価格的にも魅力ある製品で、若い学生やビジネスマンのセカンドPCとして利用してほしい語った。
続いて、BTO事業部の鈴木英祐氏が製品の詳細と背景を説明。サードウェーブグループのメーカー部門であるDiginnosはゲーミングPCのGALLERIA、クリエイター向けのraytrek以外の幅広い分野に対応しており、通常のPC以外にもスティック型やスマートフォンと新技術や形態を積極的に取り入れているという。
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Diginnosブランドはゲーミングとクリエイター向け以外の全部を扱う。このため、タワーPCからスマートフォンまで幅広い品ぞろえとなっている |
今回は高性能2in1&アクティブペンを標準採用というところがコンセプトであるという |
今回は性能の高さに加え、アクティブペン対応の2in1デバイスを手ごろな価格で提供することをコンセプトとしている。また、手軽なログインが行える生体認証機能(指紋センサー)を付けた点も大きなポイントだ。ドスパラのサイトもWindows Hello対応にすべく作業中であるという。
次の大規模アップデートではさらにペンが重視
ゲストとしてマイクロソフトの日本マイクロソフト Windows プロダクトマネージャーの春日井良隆氏が登壇し、現在のAnniversary Updateまでの改善点などについて紹介。例えばCortanaに関してはInsider previerから始まって、November Updateで合成音声の出し方が変わり、その後声優を使用したVoice Fontを作成。今回のAnniversary Updateでさらに滑らかな声を出せるようになったという。
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日本マイクロソフト Windows プロダクトマネージャーの春日井良隆氏 |
Windows 10は今後、Windows 10のままでバージョンアップを重ねる。すでに2回の大規模アップデートを行っており、2017年早々にもCreator Updateを行う予定だ |
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Anniversary Updateの主な新機能。Windows InkやWindows Helloはハードウェアも必要となり、この辺を新しいPCで対応してほしいという |
「コルタナさん」もすでに3回声が変わっており、順次滑らかで自然な声になっている。また実用性以外の要素も毎月加えているそうだ |
Windows Helloで使われている生体認証はスマホでもユーザーは慣れているため、PCでも求められる機能であるという。Windows Helloは対応アプリケーションだけでなく、サイトのログインでも活用ができるため今後さまざまなWebサイトで利用できるという。
ペンに関してはAnniversary UpdateでInkワークスペースが用意され、活用の幅が広がったという。Windows標準アプリ以外の例としてpixivスケッチを紹介。PC上からはWebアプリとして利用でき、お絵かきによるコミュニケーションができる。
デモとして紹介された動画 |
このペンに関しては次の大規模アップデート「Creator update」ではその名が示すようにクリエイター向け機能として3Dを簡単にペイントできるようになるとして、ますますペンの重要性が上がる予定だそうだ。
最後にサードウェーブの鈴木氏が再び登壇し、イラストコンテストを実施中であることと、今回の製品のraytrekバージョン、そして11.6型モデル、13型ノートPCを12月上旬にかけて順次発売すると予告していた。