発表会には、工学院大学 先進工学部 応用化学科の山田昌治教授が登壇し「美味しいトースト」の条件について語った。教授によると美味しいトーストの最大の特徴は「パン内部の水分量」。内部水分量が多いほど、外はサクッ、中身はふわふわもっちりとした食感を楽しめるという。そして、この水分量の保持に重要なのが強い火力。最初に高い火力でパン表面を加熱すると、パン表面の水分がパン中心に移動。なんと、焼く前より内部の水分量が微増するという

工学院大学 先進工学部 応用化学科の山田昌治教授

今回のST-G111は、グラファイトヒーターによる「速熱」とコンベクション機能による「熱風」の合わせ技で、この「高火力」を実現。パン一枚ならば余熱なしでも2分で焼き上げることができる。発表会後は、実際にST-G111で焼いたパンを試食することができた。たしかに、トーストの外はカリッとしているのに、中は少し弾力のあるフワフワ食感が楽しめる。

試食会では、プレーンなトーストのほか、チーズやハムをのせたトーストなども、自分で作って食べることができた。個人的に気に入ったのはバケットだ

せっかくなので、4枚のトーストを一度に焼かせてもらった。余熱をしていないのに3分半ほどでこの焼き色。中心部の焼き色が少し濃い目だ

焼き上がりすぐのトーストをちぎってみると、とにかく中がふわふわでもっちりとしている

同時調理や総菜の温め直しにも活躍

シロカによると、ST-G111は熱風で食品を包み込んで加熱するため、パンだけでなく惣菜の再加熱も得意。とくに、揚げ物の再加熱はカラッと仕上がるそう。

一般的なトースターだと焼きムラが発生しやすい「同時調理」も可能。食パンとベーコンエッグといった、異なる食材を同時にできるため、朝が忙しいひとにも便利だという。発表会ではパンの試食のみだったが、かわりにST-G111に付属するレシピブックが配られた。レシピブックには一般的なトースターで調理可能なパンやグラタンといった料理のほか、油を使わないから揚げなどのノンオイルフライ料理、そしてから揚げや天ぷらといった惣菜の加熱時間の目安などが掲載されていた。

付属のレシピブックには58レシピを収録。また、パンや惣菜を温める目安がわかる一覧表も掲載している