物理キーボードレスならではの極薄ボディ
YOGA BOOKのHaloキーボードは完全にフラットなタッチ式で、可動式の部品は使われていない。それ故に実現した極薄キーボードは、現代のPCのなかでも群を抜いた存在だ。YOGA BOOKに迫る薄さのノートPCと言えば、デルの「Precision M5510」(W357×D235.3×H11.1mmや、日本HPの「Spectre 13」(W325×D229×H11.2mm)などが挙げられるが、いずれも高さが11mmを超えており、YOGA BOOKの9.6mmには遠く及ばない。
軽さもYOGA BOOKの大きなアドバンテージだ。たとえば9.7インチのiPad Proが444g、Smart Keyboardが221gなので合計約665g。それ対して、YOGA BOOKの重量はわずか25g増の約690gだ。ビジネスでもプライベートでも常に携帯していてまったく負担にならない重量と言えるだろう。
サイズ感についても触れておこう。YOGA BOOKのフットプリントは約256.6×170.8mmで、B5サイズ(257×182mm)のノートとほぼ同じだ。よほどコンパクトなものでないかぎり、女性の「可愛い」バッグにもスムーズに入る。
ペン先と紙を変えれば好みの書き味を実現
YOGA BOOKに採用されているデジタイザーペン「REAL PEN」はワコム製。Surface Pro 4の1024段階を上回る2048段階の筆圧感知機能を備えており、また、インク芯と紙は自分が好きなものを利用できる。他社製のインク芯を使うのは動作保証外の使い方となるが、筆者が試したかぎりでは書き味に定評あるJetStreamの4C規格リフィル「SXR-200-07」を使用できた。
REAL PENにJetStreamの4C規格リフィル「SXR-200-07」を入れてみたところ、特に不都合なく使用できた。なお4C規格リフィルは微妙にサイズが異なることがあるので、抵抗が強い場合は無理に入れないこと。無理矢理入れるとREAL PENが破損する可能性もある。また保証外の使い方なのでくれぐれも自己責任で参考にしてほしい |
4C規格リフィルは多くのメーカーから数多くの製品が発売されており、それぞれ描線や書き心地が大きく異なる。また組み合わせるノートの紙質によっても、ペン先の摩擦感が変化する。デジタルなノートであるYOGA BOOKで、アナログな書く悦びを追求できるのは非常に興味深い趣向だ。