NECディスプレイソリューションズは10月27日、同社のプロジェクタ「ViewLight(ビューライト)シリーズ」のレーザー光源モデルとして、パネル解像度WXGA(1280×800画素)で、5000ルーメン(lm)のDLPプロジェクタ「NP-P502WLJD」ならびに、パネル解像度WUXGA(1920×1200画素)で10000lmの「NP-PX1004UL-BKJD」をラインアップに追加したと発表した。

NP-P502WLJDは、質量8.7kgのエントリモデルで、2万時間の長寿命レーザー光源を採用。また、HDBaseT入力端子を装備しており、Cat5e以上の最大100mのLANケーブル1本で映像の投射が可能となっている。さらに、外形寸法は469mm×365mm×137mmと、従来製品と同じとしているため、既存オプション品をそのまま流用することができる。

WXGAで5000lmのDLPプロジェクタ「NP-P502WLJD」

一方の「NP-PX1004UL-BKJD」は、NP-P502WLJDと同様、2万時間の長寿命レーザー光源を採用しているほか、独自の高画質機能 「SweetVision」を採用することで、大画面ながら鮮明な映像表現を可能としている。また、光学エンジンおよび光学ユニットを密閉した防塵構造を採用。これにより、埃の進入による照度低下を防ぐことが可能となり、2万時間後の照度維持率95%を実現したとする。ただし、同製品の電源は200V対応のため、場合によっては電源工事を行う必要があることに注意が必要だという。

さらに、光学系の冷却にはラジエータを用いた水冷方式を採用。これにより、空冷方式に比べて、低騒音化と高輝度化の両立を果たした。

ちなみに、同製品はレンズは付属しておらず、8つのレンズを用途に応じて別途購入する必要がある。同社では、標準のレンズとして投射距離比1.73-2.27:1の「NP18ZL」を推奨しているが、用途に応じてよりズームの効くレンズや固定焦点レンズ、超単焦点レンズなどを選択することができる。

WUXGAで10000lmのDLPプロジェクタ「NP-PX1004UL-BKJD」

なお、2製品ともに価格はオープンだが、実売想定価格としては、NP-P502WLJDが60万円程度(税別)、NP-PX1004UL-BKJDが200万円程度(同)とのことで、2016年12月上旬からの出荷開始を予定している。また、同社としては、発売後1年間で、国内外合計でNP-P502WLJDは8000台、NP-PX1004UL-BKJDは1000台の販売を予定しているという。