2016年10月4~7日にかけて千葉県・幕張メッセにて開催されるCPS/IoT Exhibition「CEATEC JAPAN 2016」にて富士通ブースでは、メディエイタロボット「RoboPin(ロボピン)」がそこかしこに設置され、来場者とコミュニケーションを図ることが可能となっている。

ロボピンは、クラウドと接続することで、人との掛け合いや、ロボピン同士の連携などを行い、人の表情や言葉のニュアンス、周囲の環境情報を踏まえ、コミュニケーションを加速させる存在。ブースでは、来場者にロボピンと連携しているスマートフォンを渡して、良かった場所で振ってもらう、といったアクションをすると、別の場所のロボピンにも瞬時にそのデータが転送され、移動した後に、ロボピンが、あそこが良かったんだ、といったような会話を振ってくれたりして、コミュニケーションを深めることなどが可能となっている。

富士通ブースのあちこちに配置されている「RoboPin(ロボピン)」。単眼のロボットで、基本的には顔と手が動くほか、色が変化する。顔の表情などを読み取って、その時の気分を読み取ることもできる

また、富士通が母体となって設立された量子ドットレーザー技術を活用したベンチャー企業「QDレーザ」のブースも富士通ブース内に設置しており、網膜走査型レーザーアイウェアを参考出展している。網膜投射型のデバイスは近年、注目を集めつつあるが、QDレーザの特徴は小型かつ低出力なレーザとMEMSミラーを組み合わせて実現しようというところ。装着者の視力やピントによらず画像を投影できる点に特徴があり、矯正視力が0.1~0.5のようなロービジョンの視覚支援にも応用が可能だという。

網膜走査型レーザーアイウェア。今回のデモではレーザの出力がまだ大きいため、外部ユニットから供給しているが、これを低出力化することで小型化も可能となり、筐体内に収めることを可能とすることが現在の目標となっているとのことであった

こちらについては、レーザの小型化、低出力化を今後も進めていき、2018年ころをめどに医療承認を日本のほか、欧米でも取得していきたいとしている。

同社のブースでは、さまざまなIoT機器とビッグデータの連携活用といったソリューションが展示されており、中にはこのような、靴の中に仕込むセンサモジュールといった一風変わったものも展示されている