遠くのホコリを吸い寄せるワイド気流

シャープの空気清浄機といえば、そのパワフルさでも人気だ。大きな特徴は、部屋全体に循環気流(風の流れ)を作れること。KI-GXシリーズの本体上部から吹き付ける風は、斜め後ろの壁に向かって送風される。この風が、「コアンダ効果(※)」によって本体背面の壁を伝い、さらに天井を伝って部屋中の空気を動かす。

※コアンダ効果 : 風などの流体が面に沿って流れること

広い部屋の空気をぐるぐると循環させることで、広い部屋の奥にあるホコリも「引き寄せて」キャッチできるようになる。KI-GXシリーズは、風を幅広い範囲に送風する「ワイド気流ルーバー」を採用し、従来モデルよりスピーディーでムラのない循環気流を作れるようになった。

【左】KI-GXの背面。風が本体背面に向かって送風されるのがわかる。KI-GXは背後の壁に風を吹き付けることで、風が壁から天井へと伝い、部屋中の空気を循環させる 【右】風を左右に押し広げる「ワイド気流ルーバー」搭載で、より広い範囲にムラなく風を循環させられるようになった

また、フラッグシップモデルにのみ搭載された「掃除アシスト」運転では、窓を閉めた状態での掃除機がけをサポート。掃除機をかけることで舞い上がるホコリの落下を抑えつつ、パワフルにホコリを集じんする。

新モデルのKI-GX(左)と、昨年(2015年)モデルのKI-FXシリーズ(右)で、風の範囲を比較。両機の上には5つの風車が設置され、KI-GXはすべての風車が回っているのに対し、KI-FXは両端の風車が回っていないのがわかる

【動画】スモークを炊いた密室でKI-GXを起動した動画。10秒あたりで煙が全体的にKI-GXに向かい、30秒ではほぼすべての煙がKI-GXに吸い込まれ、部屋の反対面には煙がなくなっている
※音声が流れます、ご注意ください

透明な密室の天井には風車が設置されていたが、奥の1つの除いたほとんどの風車は回っていた。天井にもしっかり風が吹いているのがわかる