カシオ計算機は24日、35mm判換算で広角19mmからの5倍ズームレンズを備えたコンパクトデジタルカメラ「EXILIM EX-ZR4000」(以下、ZR4000)を発表した。9月9日から発売し、価格はオープン、推定市場価格は57,000円前後(税込)。本体カラーはブラックとホワイトの2色。

EXILIM EX-ZR4000

レンズの焦点距離(35mm判換算)は19mm~95mm相当で、開放F値はF2.7(広角端)~F6.4(望遠端)。プレミアムズーム機能の併用で約10倍、さらにデジタルズームの併用で最大39倍までの拡大撮影が可能だ。広角に強いレンズとともに、180度チルト液晶(3型・約92万画素)を持つため、自分撮りや仲間撮り、風景、スナップ写真などのシーンで、広い範囲、背景を写し込める。

広角寄りのズームレンズを生かした機能として、「ワイドビューフォト」を新たに搭載。ズーミングして静止画を撮影したとき、同時に広角側の静止画も記録し、ズームからワイドへと切り替わるアニメーション動画を作れる。また、1日分の写真・動画から印象的なものを自動的に選んで、BGM付きでダイジェストにまとめる「ハイライトムービー」「ハイライトフォト」を持つ。

【動画】ワイドビューフォト

ワイドビューフォトのイメージ

ワイヤレス通信として、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)と、Bluetooth Smartに対応。スマートフォンとも連係し、専用アプリ「EXILIM Connect」をインストールしたスマートフォンからシャッターを切ったり、ZR4000で撮影した写真・動画を自動的にスマートフォンへ転送したりといった使い方が可能だ。QRコードを利用する「ワンタイムシェア」機能では、相手のメールアドレスやSNS IDなどを知らなくても、第三者と写真を共有できる。

画像処理エンジンには、高速レスポンスの「EXILIMエンジンHS Ver.3」を搭載。デュアルCPUと2つの画像処理回路を備え、1.2秒の高速起動、0.17秒の高速オートフォーカス、0.015秒のレリーズ・タイムラグ、最短0.22秒の撮影間隔を実現した。また、多彩なエフェクト機能や、シーン別の撮影モードを備える。

EX-ZR4000 BK(ブラック)

EX-ZR4000 WE(ホワイト)

主な仕様として、撮像素子が裏面照射型の1/1.7型CMOSセンサー、総画素数が1,276万画素、ISO感度がISO80~6400(HSナイトショット時:最大25600)。手ブレ補正機構はレンズシフト式で3段分を補正し、高速連写合成との併用で5.5段分を補正する。

シャッター速度は、オートが1/4秒~1/1600秒、プレミアムオートPROが4秒~1/4000秒、絞り優先AEが1秒~1/1600秒、シャッター速度優先AEが15秒~1/1600秒、マニュアル露出が30秒~1/1600秒。露出補正は-2.0EV~+2.0EV(1/3EVステップ)。フォーカス方式はコントラスト検出方式、フォーカスモードはオートフォーカス / マクロ / マニュアルフォーカスなど。撮影可能範囲は約3cm~(マクロ時)。

記録画素数は、静止画が最大1,200万画素(4,000×3,000ドット)、動画が最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fps。ファイル形式は、静止画がJPEGまたはRAW(DNG)、動画がMOV形式のH.264/AVC。本体には約27.6MBのメモリを内蔵するほか、SD/SDHC/SDXCメモリーカードを使用できる。

電源は専用リチウムイオン充電池「NP-130A」を使用し、CIPA規格準拠の撮影枚数は約430枚、フルHD動画の撮影時間が約1時間30分、カシオ基準の連続動画撮影時間が約2時間25分(タイムラプス撮影時:約4時間)。本体サイズはW108.3×D37.7×H61.5mm、重量は約249g(電池およびメモリーカードを含む)。