テスト環境の紹介 - 国内未発表のMSI製カードで検証

それではテスト機材を紹介する。今回はRadeon RX 470搭載カードとして、4GBのグラフィックスメモリを備えたMSI製「RADEON RX 470 GAMING X 4G」を入手した。

MSI RADEON RX 470 GAMING X 4G

ブースト時の最大クロックを1,242MHzに引き上げたオーバークロックモデルで、付属のユーティリティ付属のユーティリティ「Gaming App」から動作モードを「OCモード」に切り替えると、さらに1,254MHzまでオーバークロックできるほか、メモリクロックも6,600MHzから6,700MHzへと引き上げることができる。

GPU-Zでの表示

クーラーは独自の「TWIN FROZR VI」。従来型ファンブレードに対して、よりひねりの大きな羽を用いて、風圧が22%向上した「トルクスファン2.0」を採用するほか、ヒートパイプの形状を新たにすることで、高い冷却性能と静粛性を備える。また、低負荷時にファンの動作を止めるセミファンレス機能「Zero Frozr」をサポートする。

MSIの独自クーラーとしておなじみの「TWIN FROZR」を搭載。最新世代の「TWIN FROZR VI」でも冷却性能向上の工夫を盛り込むほか、イルミネーション機能のサポートなど強化されている

トルクスファン2.0では風圧が22%向上

大型ヒートシンクと極太ヒートパイプで放列効率を高める

補助電源コネクタは8ピン×1。Radeon RX 480搭載カードと同様にOCモデルのコネクタは8ピンを用いるものが多いようだ

出力インタフェースはHDMI×2、DisplayPort×2、DVI×1

MSIのグローバルサイトを見ると、Radeon RX 470搭載カードとして「RADEON RX 470 GAMING X 4G」のほかに8GBメモリを搭載した「RADEON RX 470 GAMING X 8G」や、オーバークロックを控えめにした「RADEON RX 470 GAMING 4G」「RADEON RX 470 GAMING 8G」も用意するようだ。ただし、いずれも日本国内での販売については、本稿執筆時点で特にアナウンスはなく、MSIのマーケティング担当者に確認をしたところ「国内での発売は未定」との回答があった。

MSIのグローバルサイトで確認できるRadeon RXシリーズ搭載カードのラインナップ

比較としてRadeon RX 480のリファレンスカードに加え、ASUSのOC版Radeon R9 390カード「STRIX-R9390X-DC3OC-8GD5-GAMING」、同じくOC版Radeon R9 380Xカード「STRIX-R9380X-OC4G-GAMING」、OC版GeForce GTX 960カード「GTX960-MOC-2GD5」を用意した。

ドライバはRadeon側がテスト用に配布されたRadeon Software Crimson Edition 16.8.1、GeForce側はGeForce Game Ready Driver 368.64を用いている。なお、テストの時間がかなり限られていたため、基本的なシステム構成やテスト内容についてはGeForce GTX 1060のレビューと同じものを採用し、結果のグラフにも盛り込む。

■今回のテスト環境
CPU Intel Core i7-6700K(4.0GGHz)
M/B ASUS Z170-A(Intel Z170)
GPU Radeon RX 470(OC)
Radeon RX 480
Radeon R9 390(OC)
Radeon R9 380X(OC)
GeForce GTX 1060
GeForce GTX 1060(OC)
GeForce GTX 980(OC)
GeForce GTX 960(OC)
ドライバ Radeon Software Crimson Edition 16.8.1 GeForce Game Ready Driver 368.81
メモリ DDR4-2133 8GB×2
Storage Samsung SSD 840 250GB
Power ANTEC TruePower Quattro 1000W 80 PLUS
OS Windows 10 Pro 64bit