反面、稼働面積は縮小。ブラーバ380jの56畳に対して、ブラーバ ジェット240は15畳となっている(から拭き時)。ブラーバ ジェット 240とブラーバ380jは併売するので、今後は掃除したいフロアの広さに合わせて機種を選択することになる。

充電も、デジタルカメラのようにバッテリーを取り外して充電器でチャージする方式に変更された。充電ベースが不要となるため、本体の収納場所をより自由に選べるようになった。

充電はバッテリーを取り外して充電器でチャージ。充電時間は最大2時間。

バッテリーチャージャーはコンセントに直挿しするタイプで、ケーブルがないため、スッキリしている

また、ブラーバ ジェット 240は、Bluetoothでスマートフォンと接続可能。専用アプリで遠隔操作や清掃履歴の確認、各種設定などが行える。

iRobot HOMEアプリ。スマホとブラーバはBluetooth経由で通信する

スマホから運転や停止の操作が可能

アプリからクリーニングパッドなどの消耗品を注文できる

スマホアプリからは「スポットモード」の設定も可能。本体を設置した場所から前方1m・左右50cmのエリアを掃除する

クリーニングパッドの水分量もコントロールできる

アプリはブラーバ ジェット 240のほか、ルンバ980・ルンバ960も制御可能

アイロボット CEO兼共同創設者のコリン・アングル氏によると、同社は今後、家全体をロボット化していく「スマートホーム」の実現を目指すという。ブラーバ ジェット 240もその一角をなす製品のひとつで、「次世代のスマートホームは、さまざまなデバイスが相互接続し合うことで、家自体がロボットになる。それらは人の手で操作するのではなく、デバイスが自ら状況判断し、最適な制御を行う」と強調した。

アイロボットが考えるロボットによるエコシステム。ルンバが掃除しながら住居内の状況をリサーチし、その情報を基幹に他の機器を連携させて自動制御を行うというイメージだ

ブラーバ ジェット 240は世界各国で発売する予定だが、メインステージはアジア諸国。中でも日本市場に特に期待を寄せているという。アイロボットCOOのクリスチャン・セルダ氏は「日本の消費者は世界で一番きれい好き。ぞうきん掛けの文化も後押しし、ブラーバ 380Jは日本での販売が特に好調だった。新モデルも、シンプルなデザイン、コンパクトさ、小回り、運転音の静かさなどを備え、日本市場により最適化している」と自信を見せた。

アイロボットの日本総代理店を務めるセールス・オンデマンド代表取締役社長の室﨑肇氏。「ルンバを生み出したアイロボット社は家庭用ロボットのパイオニア。いまやロボットやIoT機器に触れない日はないが、新製品の投入でリーディングカンパニーとして市場を再び活況させていきたい」という

セールス・オンデマンド取締役第一事業本部本部長の池田明広氏。「核家族化が進み人口が減っているが、世帯数や住宅数は年々増えているというのが日本の事情。ライフスタイルの多様化に合わせて、掃除機の多様化も進行しており、まだまだ成長市場である」と語った