ネットワールドとMellanox Technologiesは8月2日、8月1日付けでソリューションディストリビュータ契約を締結したと発表した。

ソリューションディストリビュータは、Mellanoxが販売経路の強化・拡充を目的に新設したパートナープログラムで、ネットワールドは同プログラムの最初のパートナーとなる。今回の契約締結により、ネットワールドはMellanoxのスイッチ製品単体の販売を行うこととなるほか、従来より提供してきたコンバージド・インフラや仮想化などの各種ソリューションにMellanoxのEthernet/Infinibandスイッチ製品をバンドルして提供することができるようになる。

具体的にバンドルされる主なソリューションは以下のとおり。

  • コンバージド・インフラソリューション(ストレージバンドル)
  • ハイパーコンバージド・インフラソリューション
  • ネットワールド ディープラーニング向けコンバージド・インフラソリューション
  • SDNソリューション
  • VMwareソリューション
  • Microsoftソリューション

Mellanox製品がバンドルされることとなる主な6つのソリューション

今回の契約締結を受けて、MellanoxのSr. Vice President of Business DevelopmentであるAmir Prescher氏は、「現在、データの世界ではSDSやSDN、OpenStackといった大きな変革が起こっているが、Mellanoxでは、データをいかに効率よくインフラを提供するかにフォーカスして技術開発を進めることで、そうした変化への対応を図っており、すでに10Gbps以上のイーサネット製品において各四半期50万ポート以上を出荷。100Gの量産体制も構築済みで、それだけに限っても四半期ごとで10万ポート以上の出荷実績を有している」と、データセンターで求められる高速転送ニーズをカバーすることが現在の同社のコアコンピタンスであることを強調。現在、200Gの開発を進めているほか、400Gの開発も計画しており、継続してネットワールドと協力してソリューションとして継続的にビジネスの拡大を図って行きたいとした。

Mellanoxのポートフォリオとデータ転送速度への対応に関するロードマップ、および今回の契約の概要

なお、今回の契約締結を記念してネットワールドでは、Mellanoxのハーフラックサイズの10/40GbEスイッチ製品(Infiniband/Ethernet)「SX1012」を2台1セットで99万円(税別)で提供するキャンペーンを実施するという(導入に必要なレールキットやケーブル、保守などは別)。期間は8月2日~2016年9月30日の間にネットワールドが受注した分としている。また、同社では、Ethernetスイッチ製品の無償評価機も用意しており、同社の担当もしくは問い合わせ窓口経由にて申し込むことが可能だという。

左からメラノックス テクノロジーズ ジャパンのジェネラルマネージャーである津村英樹氏、ネットワールド代表取締役社長である森田晶一氏、MellanoxのSr. Vice President of Business DevelopmentであるAmir Prescher氏