象印マホービンは7月28日、圧力IH炊飯ジャー「極め炊き」の新製品として、「南部鉄器 極め羽釜」(NW-AS10型)と「鉄器コート 極め羽釜」(NW-AA10型)を発表した。発売は8月21日で、価格はオープン。推定市場価格はNW-AS10型が140,000円前後、NW-AA10型が110,000円前後(いずれも税別)。
NW-AS10型は、内釜に独自の羽釜形状と南部鉄器を採用するフラッグシップ炊飯器だ。岩手県の伝統工芸品である南部鉄器は発熱効率や蓄熱性が高く、NW-AS10型では発熱効率82.7%を実現。内釜素材に鋳込んだ鉄を採用している。
羽釜形状は2010年以来採用を続けてきたが、今回のモデルで初めて形状を改良。羽を大きく斜めに伸ばして断熱空間を広げ、この空間に強火を加えることで熱対流を発生させ、熱伝導を強化している。また、大火力に適した形状にするために、釜底に角度をつけている。これにより、激しい泡の対流が起こり、お米を豪快にかき回しながら熱が伝えられるようになった。
新しい炊き方「プレミアム対流」も採用する。炊飯中の「なかパッパ」工程において強い火力(平均電力1,250W・最大火力1,450W)を一気に加え、激しい対流を起こしてお米の芯まで水を浸透。これにより、甘み成分(還元糖)となるでんぷん粒を引き出す。沸騰維持工程でも強い火力をかけ続けるため、お米のα化が早く進行し、でんぷん粒が甘み成分に変化。水中に溶け出した甘み成分をお米の一粒一粒にコーティングする。最後には「追い加圧」として釜の内部に1.5気圧をかけ、コーティングされた甘み成分をお米の中に染み込ませる。
プレミアム対流や、内釜内面と内蓋に施した「うまみプラス プラチナコート」により、ご飯の甘み成分は約68%、うまみ成分(アミノ酸)は約13%向上するという。
このほか、業界で初めて(※)タッチするだけでふたが自動的に閉まる「スマートクローズ」機能を搭載。お茶碗などで手がふさがっているときでも、クローズボタンを軽く押すだけでふたが閉められる。
サイズはW305×D400×H245mm、重量は約11.5kg。炊飯容量は0.09~1.0L(5.5合)。カラーはプライムブラックのみ。
※2016年年7月現在。象印調べ。
NW-AA10型
NW-AA10型は、内釜外面の塗料に鉄成分を添加した「鉄器コート」を採用。発熱効率を上げ、釜内の炊きムラを抑える。サイズはW305×D400×H245mm、重量は11kg。炊飯容量は0.09~1.0L(5.5合)。カラーはプライムブラウンとプライムホワイトの2色。