とにかく便利なまかせて調理だが、AX-XW300では最大2合までの「炊飯」も可能になった。茶わんやどんぶりに米と水を入れ、ご飯の分量を「1カップ」または「2カップ」から選択するだけで、「上段でおかず、下段で炊飯」が同時に出来上がる。選択できる炊飯量は2種類だけだが、お茶碗一杯分の約半合でも「1カップ」の設定で美味しく炊飯可能だ。

炊き上がりまでの時間は約30分ほど。お茶碗で炊けるので、炊飯器などの後片付けが必要ないのが非常に手軽だ。しかも、おかずとご飯が同時に出来上がるので、両方とも温かい状態で食べられる。難点は、ごはんを1杯ずつ炊くため「おかわり」を気軽にできない点だが……我が家では、食べ過ぎ予防としてむしろありがたい機能だ。仮に一人暮らしだとしたら、一回で2合のご飯が炊ければ十分だろう。

蒸し野菜に豚の生姜焼き、そして大小の茶わんに入れたご飯を「まかせて調理」で同時に炊飯。ごはんも同時に炊く場合は、「おかず+ごはん」メニューからご飯の量を選択する。0.5カップなら「1カップ」、1.5カップ炊く場合は「2カップ」など、厳密に選択しなくても良い

肉と野菜、ごはんが同時に調理完了! 気になるごはんも芯がなくふっくら。高級炊飯器のご飯と比べると表面のハリに物足りなさもあるが、これだけ手軽なら十二分に満足

出来上がったおかずとご飯

豚の余分な脂が天板にたっぷりと溜まっていた。このあたりは、さすがヘルシオ!

一度体験してみてほしい

正直に言うと、献立を相談できるオーブンの存在をはじめて知ったときは、「流行りのIoT機能を無理やり付けたのでは?」と邪推していた。しかし、実際にCOCORO KITCHENを使うと、非常に使い勝手が良い。筆者は今まで、インターネットの料理サイトを頻繁に利用していたが、COCORO KITCHENなら「胃に優しくて20分以内で作れるもの……あ、300kcal以内でね!」と、感覚的に質問ができるので、検索性は一般的な料理サイトよりも格段に良い。一度慣れてしまうと、なくてはならないパートナーになりそうだと感じさせられた。

今回は試さなかったが、新機能としてドライフードが作れるメニューも搭載した。過熱水蒸気でドライするため、一般のオーブンよりも色鮮やかなドライフードができるという