ヤマハは22日、Dolby AtmosやDTS:Xに対応したAVレシーバー「RX-A3060」など3モデルを発表した。8月上旬より順次発売する。
RX-A3060
RX-A3060は、ハイクラスAVレシーバー「AVENTAGE」の第6世代モデル。9月上旬より発売し、希望小売価格は270,000円(税別)。映画系新プログラム「Enhanced」を含む、24種類のシネマDSPを内蔵する。ヤマハのフラッグシップAVプリアンプ「CX-A5100」の技術が盛り込まれており、「シネマ DSP HD3」とDolby AtmosやDTS:Xの掛け合わせ再生が可能。プレシジョンEQなどを採用する視聴環境最適化システム「YPAO(Yamaha Parametric Room Acoustic Optimizer)」も搭載している。
音質の向上も図られており、独自のダブルボトム構造で設計された制振・高剛性シャーシで微細な振動音を抑制。DACにはESSテクノロジーのSABRE9006Aと32bit DAC ES9016を1基ずつ搭載している。定格出力は165Wで、4回路に分離されている電源回路や9基の内蔵パワーアンプにより、最高基準の音質を出力するという。「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」では、圧縮音源の音質を改善する。
映像面では、BT.2020やHDCP2.2などに対応するHDMI端子を装備。4K/60p 4:4:4映像信号のパススルー出力や、4Kへのアップスケーリングにも対応する。映像入力はHDMI×8、コンポーネント×3、コンポジット×5。映像出力はHDMI×2、コンポーネント×1、コンポジット×1を装備。
ネットワークオーディオ機能は5.6MHzまでのDSD、192kHz/24bitまでのAIFF、WAV、FLAC、96kHz/24bitまでのApple Lossless、インターネットラジオなどの再生をサポートする。ネットワーク機能は有線LAN×1基のほか、無線LAN(IEEE802.11b/g/n)とBluetooth 2.1を利用可能。対応コーデックは受信時がSBCとAAC、送信時がSBC。スマートフォンなどの対応機器間で、音楽コンテンツの配信・共有・リンク再生が行えるMusicCast機能もサポートしている。
音声入力は、アナログがRCA×9基、デジタルが6基(光×3、同軸×3)。音声出力は、スピーカーがフロント L/R、センター、サラウンド L/R、サラウンドバック L/Rの9ch(11端子)。プリアウトがフロント L/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバック L/R、フロントプレゼンス L/R、リアプレゼンス L/R、サブウーファーOUT 2など11.2ch。ヘッドホン×1も備える。本体サイズはW435×D474×H192mm、重量は19.6kg。
RX-A2060
「RX-A2060」は、DACにSABRE 9006ASを2基搭載した中位モデル。8月上旬より発売し、価格は200,000円(税別)。
RX-A3060と異なり、きょう体にダブルボトム構造を採用していない。シネマDSPのプログラム数は23で、DolbyAtmosやDTS:Xとシネマ DSP HD3の掛け合わせ再生には対応しない。YPAOのプレシジョンEQやジッター除去レベル調整機能も非搭載となっている。
定格出力は150Wで、プリアウトがフロント L/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバック L/R、サブウーファーOUT 2の7.2ch。本体サイズはW435×D474×H192mm、重量は17kg。
RX-A1060
「RX-A1060」は、DACにSABRE 9006ASを1基搭載したモデル。発売は8月上旬で、価格は140,000円(税別)。
「RX-A2060」で省略された機能に加え、YPAO 3D測定などに対応しない。映像関連では、ディテールやエッジ強調、コントラスト/輝度/色の濃さを調整する映像信号調整機能に非対応。
定格出力は120Wで、内蔵パワーアンプ数は7基。音声出力インタフェースはフロント L/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバック L/Rの7ch(9端子)となっている。本体サイズはW435×D439×H182mm、重量は14.9g。