AppleがWWDC16で公開したiPhone・iPad向けの新OS、iOS 10では、iPhone 6s/iPhone 6s Plusに搭載されている感圧タッチインターフェイス、3D Touchの活用がより大きく広がっている。
前回触れたリッチ通知についても、小さなカードとして新たにデザインされた通知を押し込むと、そのカードが拡張され、より多くの情報表示や操作を行えるようになる。
3D Touch導入から2世代目となるiOS 10では、新しいインターフェイスの活用を広げて、ユーザーの利便性を高めようとしているのだ。
技術的な制約ももちろんあるが、拙速に全ての想定しうる機能を搭載しない点は、Appleがどのようにして、人々に新しい技術を体験として広めていくか、というさじ加減をわきまえていることの表れ、と言えるだろう。
さて、現行のiOS 9での3D Touch活用について振り返ってみよう。大きく分けると、「ホーム画面でアプリのクイックアクションを開く」「リンク先やリストを開くピーク&ポップ」「Live Photos再生」「カーソル移動」の4つが主な使い方だった。
この4つの操作方法を3つに分けてみると、次のような役割に分類できよう。
- 機能へのショートカット
- コンテンツの内容表示
- インターフェイスの拡張
Appleの純正アプリについても、サードパーティーのアプリについても、この3つの原則に沿った活用が行われていくことになると筆者は考えている。