本連載でも報告した通り、筆者の主たるコンピュータはiPad Proに移行済みだ。この原稿も含めて、iPad Proから書いているし、1週間の日本出張の際にも、米国の自宅にMacを置いていったほどだ。何か不都合があったかといわれれば、思い当たる節は何もない。

むしろ、メリットのほうがいくつもあった。

筆者はほとんどのプロジェクトのコミュニケーションに、Facebookメッセンジャーを利用している。iPad Proでは、単体のアプリとしてのFacebookメッセンジャーを利用でき、マルチタスクで画面の右側にいつでも呼び出せる仕組みだ。

iOS版のFacebookメッセンジャー

一方、MacでFacebookメッセンジャーを利用するには、Webブラウザから起動することになる。最新のSafariに搭載されたタブのピンによって、すぐに messenger.com を開けるし、Safari経由で新着メッセージの通知も届く。

しかし、単体アプリのFacebookメッセンジャーをスワイプ1つで呼び出せるiPadに比べると、Macでは、アプリをSafariに切り替えて、messenger.com を開いているタブをクリックする、という手順をこなす必要がある。非常に面倒だ。1日に10回もこれを繰り返すのだから。

EvernoteやTwitterは、ブラウザから利用するFacebookメッセンジャーに感じるストレスは軽減されている。Mac向けにもMac App Storeがあり、専用アプリの提供環境が整っていたからだ。