シャープは5月19日、太陽電池モジュールで変換効率31.17%を達成したと発表した。

同モジュールは、同社独自の化合物3接合技術により開発されたもの。セルは、インジウムガリウムリン(InGaP)、ガリウムヒ素(GaAs)にインジウムガリウムヒ素(InGaAs)のボトム層を加えた3つの光吸収層からなっており、太陽光をより効率良く電気に変換できる独自の構造を採用している。

同社は、2013年4月に、面積1.047cm2の同構造を持つセルで、当時世界最高となる変換効率37.9%を達成したことを発表しているが、今回、より大きなサイズの太陽電池セルの開発とモジュール化に成功し、モジュール(面積:968cm2)としても世界最高の変換効率を達成した形となるとしている。

化合物3接合型太陽電池モジュール(約31cm×約31cm)

化合物3接合太陽電池の構造