ロームは4月15日、先進運転支援システム(ADAS)のセンサやカメラ、レーダーなど信頼性と小型化が要求される自動車の安全用モジュールに向けた車載LDOレギュレータ「BUxxJA2MNVX-C シリーズ」を開発したと発表した。

自動車の事故防止対策や自動運転化の進展により、ADASの高機能化への要求が高まる中、センサやカメラモジュールの搭載部品点数が大幅に増えている一方で、自動車の軽量化とデザイン向上のためモジュールを小さくすることが求められている。しかし、電源ICにおいて小型化と信頼性の両立は難しく、自動車の温度やノイズが難しい環境下で使用する場合、信頼性の観点から1.5mm角モールドパッケージまでが限界とされていた。

今回発表された「BUxxJA2MNVX-C シリーズ」は、車載電源ICで1mm角モールドパッケージを実現しており、従来の1.5mm角に対して実装面積を55%削減することが可能だとしている。また、基準電圧回路や増幅回路などに独自の回路技術を施し、従来品の半分となる低消費電流35μAと良応答特性(負荷変動 65mV)を両立したほか、従来1.0μFの容量を必要した発振防止用外付けコンデンサを最小で0.22μFに小型化できるため、実装面積のさらなる削減も可能だとする。

同製品は2月より随時サンプルを出荷しており、価格(税抜)は200円/個。8月より月産10万個の体制で量産を開始する予定。

車載 LDO レギュレータ「BUxxJA2MNVX-C シリーズ」を開発