3つ星ビストロは露出ヒーターでこんがり大火力

スチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ」シリーズの新モデルとなるNE-BS1300は、管理栄養士の資格を持つパナソニック コンシューマー商品企画課 井上広美氏が紹介を行った。NE-BS1300はレンジにヒーター、スチームの3つの熱源を搭載し、焼く、煮る、揚げる、蒸すの調理を一台でこなすスチームオーブンレンジだ。井上氏いわく、新製品最大の特徴は「大火力極め焼きヒーター」。

一台で焼く、煮る、揚げる、蒸すができるNE-BS1300。会場には調理したての煮物、揚げ物、蒸しもの、焼き物が展示されていた

従来までの3つ星ビストロは、グリル調理に露出タイプの光ヒーターを搭載していた。露出タイプのヒーターは火力が強く、肉や魚の皮もパリッと香ばしく焼けるのが最大のメリット。一方、ヒーターが露出することで、ヒーター管に脂や食材のゴミがつくなど掃除が面倒というデメリットもあった。

そこで、新モデルでは平面ヒーターを採用。庫内天井部に平面ヒーターを密着させることで、火力は確保しながらヒーターが直接汚れるのを防いでいる。ただし、金属素材は高熱で変形するため「ヒーターを天井に密着させただけ」では、ヒーター加熱時に天井とヒーターの間に隙間ができ、火力が著しく落ちてしまう。そこで、NE-BS1300は天井部に加熱時の変形を抑えるハニカム構造を採用した。

左が従来までの露出タイプの光ヒーターの庫内天井部。右が平面ヒーター採用のNE-BS1300の庫内天井部。フラットで掃除がしやすい

平面ヒーターと天井部を分解。最奥部のヒーターの発熱をハニカム構造の天井部が受け取り、熱を庫内に伝える役割がある

ハニカム構造の天井と、ただのフラットな天井で熱の伝わり方を実験。フラット天井は、あきらかに熱の伝わり方にムラがあるのがわかる

天井は掃除しやすいだけでなく「オートクリーン加工」も施してある。油が付着しても、ヒーターで表面温度を上げると、脂が水と炭酸ガスに分解される仕組みだ

掃除がしやすいだけでなく、ヒーター線の密度をアップさせることで火力も上がっている。2012年発売の平面ヒーター搭載機種NE-W305と比較すると、ヒーターの最高出力は約1.6倍。熱の立ち上がりも早く、約3分でヒーターは500℃近くまで温度が上昇する。

火力が上がったことで、ハンバーグなら約6分、塩サバなら約6分の時短が可能になった

天井上部のヒーターだけでなく、下部からのあたためもできる。NE-BS1300に付属する天板「ビストロスピードグリル皿」は、マイクロ波を吸収して皿が発熱する構造。このため、天板に食材を置けば、上からはヒーター、下からは発熱したグリル皿が食材を加熱。食材を裏返さなくても両面こんがり焼けるという