おどる時間が増えてごはんの「甘み」をアップ
従来機種までは、可変圧力おどり炊きを適用できるのは炊飯工程「沸騰維持」の途中までだった。沸騰維持の途中からは釜内の水分量が減るため、無理におどらすと米同士がぶつかって、米の表面が崩れてしまうそうだ。しかし、SR-SPX6は圧力をコントロールすることで、減圧時に穏やかに沸騰させることに成功。このため、沸騰維持の行程中、つねに米をおどらせ続けることができるようになった。
おどる時間を長くするメリットは、ごはんの粒と粒の間にできる空気層が増えること。ふっくらと空気を取り込んだ炊飯ができるため、口に入れるとホロリとほぐれて、一粒一粒を感じられるごはんに炊きあがる。
また、粒の間に空気層ができることで、炊飯後半で使用するスチームが、従来製品よりも米の間にまんべんなくいきわたるようになった。Wおどり炊きシリーズのスチームは「スチームで食材を焼くオーブン」と同じ過熱水蒸気。220℃のスチームを「追い炊き」と「蒸らし」工程時に噴射し、ごはん表面を焦がさないように「焼く」ことで溶け出たうまみをコーティングし、表面のベタつきを軽減、ハリのあるごはんに炊き上がる。