多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『子どものスマホ使いすぎ対策でいい方法は?』という質問に答えます。

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子どものスマホ使いすぎ、悩ましい問題ですね。いかがわしいWEBサイトへのアクセスを制限したい、ゲームアプリを禁止したい、など悩みの種類はあるでしょうが、もっとも厄介なのが「使いすぎ」です。Android OS自体に保護者による機能制限(ペアレンタルロック)はありませんが、サードパーティー製アプリの導入で解決することは可能です。

導入しやすく効果が期待できるのは、NTTドコモが提供する『あんしんモード』というアプリです。Google Playの起動や開発元が不明なアプリのインストールを制限できるほか、指定したアプリの起動を曜日/時間帯で制限できます。Wi-Fi通信を制限する機能も用意されているため、制限対象外のアプリを自宅や飲食店で長時間使うような事態も防げます。ただし、NTTドコモの端末あるいはドコモ系MVNOのSIMでなければ利用できません。

キャリア制限のないアプリということであれば、『まもるぞう+』があります。インストールされた個々のアプリに対し起動制限を行えるほか、起動を許可する曜日や時間帯を決めることができます。基本的にAndroid 4以降の端末であれば動作しますが、端末/OSのバージョンによっては動作しないこともあります。アプリの継続利用には月額150円かかりますが、14日間の無料お試し期間が設けられています。

なお、制限対象のアプリを増やしすぎたり実施する時間帯を広げすぎたりすると、友人から急ぎの連絡があったが反応できない、突然の連絡先交換イベントに対応できない、といった事態を招きます。結局のところ、保護者が一方的に押しつけるのではなく、じゅうぶん話し合ったうえで利用をルール化することが望ましいといえそうです。

起動制限機能を持つアプリを導入すれば、指定したアプリの利用を曜日/時間帯で制限できます(画面は「あんしんモード」)