4,240万画素のセンサーにファストハイブリッドAF

AFについては、RXシリーズでは初めてファストハイブリッドAFを採用した。精度に長けたコントラスト検出方式、速度に優れた位相差検出方式、その双方のメリットを兼ね備えたAF機能だ。像面位相差AFセンサーは399点に及び、コンパクト機というクラスを超えたAF性能を発揮する。4,240万画素という高解像度モデルに相応しい高精度なAF機能である。

レンズは従来機同様のカールツァイス製「ZEISS Sonnar T* 35mm F2」だ。1/3段刻みの絞りリングを備え、通常域とマクロ域の切り替えリングも搭載する。その高描写ぶりについては既出の通りだ。

レンズは従来機と同様、カールツァイスのゾナー35ミリF2を搭載する

リングを回すだけでマクロモードに切り替え可能。絞りリングもそうだが、アナログフィーリングを大切にしている

撮影をサポートする機能として、新たにEVFを内蔵した。従来機から本体のサイズ感を変えることなく、新開発のXGA OLED Tru-Finderを搭載している。EVF内のガラスにはカールツァイスのT*コーティングを施し、像の見え具合にもこだわっている。何よりも、外付けではなく「内蔵」という点に開発陣の意地が感じられる。カメラ側面のボタンでEVFがポップアップする仕組みだ。コンパクト機としてはそれなりに大きなモデルだが、そこに甘えず小型軽量に徹している。

従来機のサイズ感をキープしたまま、ポップアップ式のEVFを搭載。T*マークが誇らしげだ

背面のファインダーボタンを押すと、EVFが飛び出す。視度調節にも対応している

液晶モニターはチルト対応だが、その可動域は上に約109度、下に約41度。最近流行りの自分撮り用というわけではない