折りたたみ式のスマートフォン「MUSASHI」を発表

発売時期や価格などは明らかにされなかったが今回の注目株は、CES 2016で披露された二つ折りのスマートフォン「MUSASHI」だ。一見するとフィーチャーフォン(=ガラケー)に見えるが、本体の内側と外側に4インチのWVGA液晶ディスプレイを装備したAndroid搭載スマートフォンである。増田氏によれば「CES 2016では(既存デバイスの)極と並んでMUSASHIは好評だった」という。

「MUSASHI」を開いた状態。シニア層をターゲットにしているためボタンやディスプレイの大きさが使いやすく感じる

閉じた状態では、そのままスマートフォンとして使用できる

佐々木氏は初期の007シリーズでジェームス・ボンド役を務めた俳優ショーン・コネリー氏を引き合いに、「閉じた時はカジュアルな、開いた時はスタイリッシュなコネリー氏をイメージしてデザインした」とMUSASHIの設計について説明した。また、名称についてはMUSASHIの2Wayスタイルと宮本武蔵の二刀流をかけたそうだ。

実際に手にして感じるのは物理キーパッドから得る感触のよさだ。フィーチャーフォンを使った経験をある方ならご承知のとおり、あのクリック感が味わえる。

本体右側面にUSBポートカバーに突起を付けることで、ポケットにしまっていても本体の向きなどを把握できる

筆者も自分の親に購入したいと感じたが、デバイス自体は想像以上に大きく、手にした際の重量も軽いとはいえなかった。現時点は試作機のため判断を下すタイミングではないが、4インチのディスプレイを維持するために筐体自体は一回り程度大きく感じる。興味をお持ちの読者は発売されたら店頭などで一度手にすることをお薦めしたい。

展示していたWindows 10 Mobile搭載デバイス「KATANA 02」と並べた状態

「MUSASHI」を開いて並べてみると、その大きさも分かりやすい

なお、通話に特化したフィーチャーフォンの「Simple」シリーズも新モデルを発表。今回はモックアップのみ披露した。Windows 10 Mobile搭載デバイスに関する具体的な説明はなかったものの、各関係者に取材を試みたので、そちらは別記事でご覧頂きたい。

通話特化型の「Simple」シリーズも新モデルを発表。この時点ではモックアップだった