説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『スマホ通信料金値下げでiPhoneの使いかたは変わる?』という質問に答えます。

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日本のスマートフォン料金が変わりそうです。総務省は昨年12月、「スマートフォンの料金負担の軽減及び端末販売の適正化に関する取組方針」を策定、必要な措置を携帯電話事業者に要請しました。内容はいくつかに分けることができますが、利用者の金銭的な負担軽減が趣旨であり、有り体にいえば"値下げ要請"と受け取ることができます。

これを受けて、iPhoneを扱う携帯電話事業者も動き出しました。ソフトバンクは「スマ放題」と「スマ放題ライト」向けに、データ通信量が1GB/月の「データ定額パック・小容量(1)」を2016年4月以降に追加すると発表しました。2年契約の場合、通話料・通信料の合計額は基本プランにスマ放題ライト(通話し放題ライトプラン)を選択していると4,900円/月~、スマ放題(通話し放題プラン)の場合は5,900円/月~となります。従来はデータ通信量が2GB/月のプラン6,500円/月が下限だったことと比べると、割安感があります。

au/KDDIとNTTドコモも同様のプランを導入すると見込まれており、いずれこの流れがiPhoneユーザ全体に波及することは確実といえます。いきおい、1GB/月のプランに収まるような使い方を追求するユーザも増えることでしょう。

具体的な方策としては、Wi-Fiをつねに有効にして使うことが第一になるでしょう。ほかにも、音楽ストリーミングサービスはあらかじめ自宅でダウンロードしておく(キャッシュを再生する)、動画配信サービスの利用は自宅だけにしておく、ふだんはモバイルデータ通信をオフにして使うなど、モバイル回線を極力使わないことの徹底が求められます。 とはいえ、iPhoneの使い方そのものが大きく変わるとは思えません。通勤・通学の友として毎日iPhoneを利用している場合でも、少し意識を変えるだけで1GB/月の範囲に抑えることは可能でしょう。

ふだんモバイルデータ通信はオフにしておくなど、新料金プランは使い方にひと工夫必要になるかもしれません