Western Digitalは12月2日(米国時間)、垂直磁気記録方式を採用し、記録容量10TBを実現した第3世代ヘリウム充填方式HDD「Ultrastar He10」を発表した。

同HDDは、クラウドを中心としたエンタープライズ(エンプラ)のデータストレージ用途向けに開発されたもので、現行のヘリウムHDDに比べ、容量比25%の増加と、空気ベースの垂直磁気記録HDD比で56%の消費電力削減を実現している。また、対応インタフェースはSATA 6GbpsおよびSAS 12Gbpsで、HGSTの信頼性基準を継承しており、250万時間のMTBF仕様と5年間の製品保証も提供される。

なお、PBクラスのオブジェクトストレージシステムを必要とするカスタマ向けには、HGSTの「Active Archive System」への搭載も予定しているという。

記録容量10TBを実現した「Ultrastar He10」の製品イメージ