いろいろあったが(主にオレだけ)、改めて、本題の「ワンタッチプライバシー」機能の話だ。この機能はスタートメニューから起動できる「ワンタッチプライバシー」という富士通のオリジナルプログラムによって実行される。

このプログラムを初めて起動すると、まずはパスワードの登録を要求してくる。文字数は6文字以上、24文字以内で、文字種類を2種類以上にしなければならない。もっと厳しくしてもいいのではないか? と思うが、あまりに複雑にしすぎて、ファイルを永遠にロストしてしまう可能性もあるので、一般的なレベルでいいのかもしれない。

パスワードを登録時には、パスワードのヒントも入力できるが、ヒントは省略しても登録できる。オレは設定していなかったが、先のトラブルで「設定しとけば良かった」と心底思った

「ワンタッチプライバシー」の使い方は実にシンプルで、このウィンドウに秘密にしたいファイルをドラッグ&ドロップすると、登録される。ここでは秘密にしたいデータを保存した「test」という名前のフォルダをドラッグ&ドロップしている

はじめてファイルをドラッグ&ドロップすると、自動的に説明が表示される。この画面を閉じると、元の画面に戻る。ドラッグ&ドロップしたフォルダが登録されている

この時点では、ファイルやフォルダはまだそのまま表示されている(デスクトップ画面右側参照。「test」ファイルが表示されている)。まだ、ファイルを隠す機能が有効になっていいないわけだ。「ワンタッチプライバシー」の画面をよく見ると、「隠す」スイッチがオフになっている

「ワンタッチプライバシー」にファイルをドラッグ&ドロップで登録し、登録したファイルごとに表示される「隠す」スイッチをクリックすると、機能がオンになりファイルが隠される。画面上からもファイルは見えなくなり、これでプログラムを閉じると、ほかの人には隠したフォルダの存在が全くわからなくなる。

この時、ファイルは単に見えなくなっているだけでなく、暗号化された上で、特定のフォルダに保存されている。つまり、隠された状態ではファイルを発見しても、見ることができないのだ。

デスクトップ画面右側に注目。「test」フォルダが画面上から消えている

ちなみに、スイッチをオンにしないで「ワンタッチプライバシー」のウィンドウを閉じようとするとアラートが表示。単にウィンドウを閉じてもファイルが隠されないというメッセージだ。スイッチで消す操作が必要だ

見られるとまずいファイルを一気に隠せるナイスな機能だ! (編注ːお見せできず残念ですが一条氏が隠したファイルは某アイドルのグラビア画像でした。ファンだったのか……)