4年の月日を経て製品化

発表会は、ポラールがフィンランドのメーカーであることにちなんで、フィンランド大使館にて開催された。登壇したPolar Electro プロダクト・マネジメント ディレクター Marco Suvilaakso(マルコ・スヴィラークソ)氏によれば、A360は研究開発に4年を費やし、50のプロトタイプを経て製品化にこぎつけた。

光学式心拍計測を採用したA360で正確な心拍数データを得たい場合、バンドを強く締めすぎない、装着した側の腕を激しく動かさないといったことが重要だという。また、寒い環境下では計測に十分な血流量を得られないため、袖で手首を覆う、胸バンド型の心拍計に切り替えるなどの工夫が必要になるそうだ。

左からフィンランド共和国 駐日大使 マヌ・ヴィルタモ氏、モデルのMAAMIさん、Polar Electro プロダクト・マネジメント ディレクター マルコ・スヴィラークソ氏。手前は在日フィンランド大使館のキャラクター「フィンたん」

発表会には、フルマラソン完走経験も持つモデルのMAAMIさんが登場。A360を装着して、大使館のすぐそばにある有栖川宮記念公園を10分ほど走ってくるというデモンストレーションを行った。帰ってきたMAAMIさんのA360をパソコンにつないで同期してみると、前ページでも紹介した「Polar Flow」ですぐに心拍をチェックできる。

帰ってきたMAAMIさんの心拍数をパソコンで確認

アクティビティ結果を日・週・月で振り返れる。写真はMAAMIさんが実際にA360を使って計測したもの

ポラール・エレクトロ・ジャパン 代表取締役 園部英生氏(写真左)によれば、A360のポジションは写真右の位置。フラッグシップのV800にはGPSも内蔵。M400はランニング向けだが、A360はより幅広いスポーツに対応するのが特徴。エントリーモデルのLoop2とA300は活動量計という位置づけだ