モバイルルーターとは何かから始まり、キャリアから販売されているルーターやSIMフリータイプのルーターまで紹介してきたが、最終回となる今回は、モバイルルーターを使う上で注意したい点について紹介しよう。といってもあまり難しいことはなく、スマートフォンなどを運用する上でも常識的な注意点がほとんどだ。
セキュリティはしっかりする
モバイルルーターは一箇所で使い続けることは少ないものの、やはり不特定多数から見えるものだ。設定の面倒くささなどもあってパスワードをかけていないケースを見ることもあるが、勝手にアクセスされて他人へのアタックの踏み台にされたりするのはもちろん、単純に身に覚えのないことでパケットの使用量が増えるというのも、あまり嬉しくはないだろう。
最低限、ルーターにはパスワード(できればWPA/WPA2)をかけておくことと、使わない時は電源を落とし、他人から検索できないようにしておくといいだろう。特に自宅用の回線としても使うという人は、パスワードは必ずかけるように。
海外利用前にマニュアルをよく読んでおく
デュアルSIMに対応したルーターは、例えば海外旅行の際には海外のSIMと日本国内用のSIMを両方挿しておいて、目的に合わせてSIMを切り替えて使うことになる。ここでSIMの選択を間違ったりすると、日本に帰ってきてから莫大なローミング料金を請求されることになりかねない。
SIMの切り替えなどはルーター側の設定で行うことになるが、事前に正しいやり方をきちんと調べておくように心がけよう。最近のルーターは液晶ディスプレイを搭載しており、ルーター上で全部設定も行えてしまうため、つい簡単に設定できそうに思うものだが、案外国やキャリアごとに設定方法の細部が違ったりしてうまくいかないことが多い。「機種名+国名+設定」などで検索して、先達の経験を調べておくのもいいだろう。