楽天リサーチは21日、全国の20代~60代の男女1000人を対象に実施した「電子書籍に関する調査」を公表した。調査結果から、直近1年で電子書籍を購読した人は4人に1人で、40代~60代よりも、20代~30代がより多く電子書籍を読むという利用実態が見えてきた。

直近1年間の読書について調査したところ、紙の本(漫画・雑誌を含む)を読んだと回答したのは全体の8割に達した。内訳は紙のみが57.2%、紙も電子書籍も両方が21.8%だった。一方、電子書籍を読んだ人は24.2%で、内訳は電子書籍のみが2.4%、紙も電子書籍も両方が21.8%だった。

世代別に直近1年間で電子書籍を読んだ人を見た場合、20代~30代が平均34%だったのに対して、40代~60代では平均17.7%と20代から30代の約半数にとどまった。電子書籍を最もよく読む性別・年代は20代女性で44%だった。内訳は電子書籍のみが2%、紙も電子書籍も両方が42%となり、他の性別・年代とは10ポイント以上の差があった。

直近1年間の読書の形態

電子書籍を読む際に最もよく利用するデバイスは、スマートフォンと回答した人が最多で43.4%、タブレットが25.2%、ノートパソコンが12.4%と続いた。世代別では20代~50代がスマートフォンで平均45.5%だった。60代はタブレットで29.4%だった。

直近1年間における電子書籍の利用デバイス