受信時最大225Mbpsに対応

小さいので発熱が心配だったが、3モデルの中ではもっとも厚みがある(約8.9mm)こともあってか、内部の熱を強く感じることはなかった。全体にぼやっと暖かくなることはあるが、Z4のように触って熱いということは、Z5シリーズ全体を通じて感じられなかった。

プレミアムコンパクトモデルということで、CPUやカメラの性能、指紋認証機能などは基本的にZ5と同じで、性能的には十分。違いはフルセグの録画機能がないことと、メモリが2GB止まりなこと(Z5は3GB)。メモリが少ないことで、複数のアプリを同時に起動したり、容量が大きめなゲームなどを遊ぶ際は若干気になるかもしれない。

ディスプレイはZ3 Compactから続いてHD解像度(1,280×720ドット)で、実用上は問題ないが、プレミアムモデルにしてはもう一息高解像度でもよかったように思われる。最上位モデルの「Premium」が4Kディスプレイを搭載したのだから、標準モデルのZ5をWQHD(2,560×1,440ドット)、CompactをフルHD(1,920x1,080ドット)にしてもよかったのではないだろうか。

今回のドコモの新製品の中では、ほぼ同サイズでフルHD液晶を搭載した「AQUOS Compact」が直接のライバルになりそうだが、AQUOSのLTE通信が150Mbps止まりなうえ、海外で使用できる周波数帯が少なめ(たとえばTD-LTEに対応していない)のに対し、Xperiaは225Mbps対応なうえに、グローバルモデルの強みで幅広い帯域をサポートしている点も、海外渡航が多いユーザーにとっては魅力的に映るだろう。