ゲッティイメージズジャパンは26日、国際連合が着手する「持続可能な開発のための世界目標(Global Goals for Sustainable Development)」の世界的な認知度を高める取り組みである「プロジェクト・エブリワン(Project Everyone)」に、設立パートナーとして参画することを発表した。

「Global Goals for Sustainable Development」

「持続可能な開発のための世界目標(以下、Global Goals)」とは、国連が設定する2030年までに地球規模での到達を目指す世界目標で、極度な貧困状態の解消、男女格差の問題や異常気象への対応など17項目に渡っている。この取り組みを広める「Project Everyone」は、英国の映画監督であり、人道主義者でもあるリチャード・カーティス氏が発案したプロジェクトで、2015年9月26日から10月2日までの7日間で70億人にGlobal Goalsを伝え、認知と取り組みを拡大することをミッションとしている。

プロジェクトを象徴するビジュアルには、日本人フォトグラファー・ワタナベヒロシ氏の写真も

同社は本プロジェクトの設立パートナーとして、国際社会が抱える課題を写し出した写真や映像といったビジュアルを提供することで、世界目標の発信と啓発活動への貢献を目指す。提供するビジュアルは、社内のビジュアルアンソロボロジスト(人類学者)チームが1億点以上にのぼる自社の商用・報道用コンテンツから厳選したもので、同活動を象徴するビジュアルには、同社の日本人契約フォトグラファーであるワタナベヒロシ氏の写真も採用されているとのこと。

米・ゲッティ イメージズのチーフマーケティングオフィサー・Susan Smith Ellis氏は、今回の参画について、次のようにコメントしている。「変化をもたらす手段としてビジュアルは非常に重要な役割を果たします。9月26日からの7日間でゲッティイメージズが提供する写真や映像は世界中に発信され、世界中の人々がさまざまな場面で目にすることでしょう。この重要な取り組みを支援し、2030年までに全世界で17の目標達成を訴えるキャンペーンに貢献できることを大変光栄に思っています。目指している世界を可視化できれば、それは現実のものになるのです。それを皆に知ってほしいと考えています」。

なお、このSusan Smith Ellis氏は、ロックバンド「U2」のボノとボビー・シュライバーが設立したエイズ対策を支援するグローバル・マーケティング企業「Product (RED)」の元CEOであり、また現在も世界エイズ・結核・マラリア対策基金の支援団体である「Friends of the Global Fight Against AIDS, Tuberculosis and Malaria」の理事を務めるなど、この分野に深い造詣があるという。