米Microsoftは22日(現地時間)、Microsoft Garageで開発されたメッセージングアプリ「Send」を北米で公開した。ビジネスおよび教育機関向けの「Office 365」ユーザーに提供される。現在はiPhone版アプリのみだが、Windows Phone版とAndroid版アプリの提供を予定している。

Send

Sendは、Office 365のビジネスや教育機関向けアカウントに接続し、Eメールアドレスを使って、IM(インスタントメッセンジャー)やSMS(ショートメッセージングサービス)のようにメッセージを交換できるコミュニケーションツール。

一般的にIMやSMSは、チャット形式ですばやいメッセージの交換が行えるが、あらかじめ相手と同じIMアプリをインストールしたり、相手の携帯電話番号を聞く必要があった。しかし、SendはEメールアドレスを利用して、本文のみを書き込んで送信できる。

Sendアプリのメッセージ画面はIMクライアントに似ているが、Office 365を使用しているため、すべての会話はOutlookに統合される。そのため、メッセージの続きはメールで行う事が可能だ。また、相手がSendをインストールしていなくても、相手はメールでメッセージを受け取れる。今後は、対応するメールサービスの拡大も計画している。

Microsoft Garageは、Microsoftの従業員がアイディアを幅広く試せる技術インキュベータープロジェクト。一部の成果は、Microsoft GarageのWebサイトで公開している。