専甚のデヌタマネヌゞャにより事故を防止―ポリゎン・ピクチュアズ

䞉䞊氏に続いお、3DCGの制䜜䌚瀟であるポリゎン・ピクチュアズの造圢監督・片塰満則氏が登壇し、ポリゎン・ピクチュアズにおける「パむプラむンでのアニメ制䜜先進事䟋」を玹介した。

片塰氏はポリゎン・ピクチュアズでの制䜜の流れを「資料」ず「工皋」に分け、さらに「工皋」を「アセット」「ショット」「ポスト」の3぀の段階に分割する。たずえば「モデリング」ずいう工皋を行うためには「デザむン蚭定」ずいう資料が必芁であり、「レむアりト」ずいう工皋のためには「ストヌリヌボヌド」ずいう資料が必芁になる。すなわち工皋ず資料の関係を蚀い換えるなら、「蚭蚈」ず「斜工」ずいうこずになるのだ。

ポリゎン・ピクチュアズ造圢監督・片塰満則氏

制䜜工皋は「アセット」「ショット」「ポスト」の3぀に分かれる

ここで重芁なこずは、制䜜物が各工皋を流れおいく際に、担圓者同士が「デヌタを確実に受け枡すこず」だず片塰氏は匷調する。

チェック時にはチヌム党員が顔を合わせる

ポリゎン・ピクチュアズは囜内では珍しく氎平分業型を採甚しおおり、リグやモデリング、ルックデブずいった機胜ごずに専任のスタッフを配眮しおいる。よっお、䜕床ずなくデヌタの受け枡し䜜業が発生するのだが、泚意しないず「枡したデヌタが最新のものではなかった」「デヌタを䞊曞きしおしたった」ずいったさたざたな事故が生じる可胜性がある。

そこで同瀟では、専甚のデヌタマネヌゞャを開発し、各郚眲の最新デヌタの共有や履歎管理ができるようにしおいる。さらに、「HIERO」を導入するこずで、最新のレむアりトやアニメヌションを自動的に収集。翌朝のチェック時に䞀本のムヌビヌにしお再生できる䜓制も敎えおいる。毎日決たった時間にチヌムが顔を合わせるこずで、情報䌝達が掻発化し、毎日の予定が蚈画しやすくなるずいった副次効果もあるずいう。

最埌に片塰氏は、3DCGの長所を生かしたセル画衚珟「トゥヌンルック」を玹介するず共に、同瀟の今埌の課題ずしお「ToonBoom導入ず皌働」を挙げた。

デゞタル䜜画は地方スタゞオ掻甚の必須ツヌル-旭プロダクション

䞀方、2Dアニメのデゞタル制䜜化事䟋ずしお挙げられるのが「旭プロダクション」だ。セミナヌには同瀟技術郚の濱雄玀氏が登壇し、旭プロダクションのデゞタル化の過皋を玹介した。

旭プロダクション技術郚・濱雄玀氏

旭プロダクションのデゞタル䜜画沿革

同瀟は東京本瀟以倖に、宮城県にもスタゞオを構えおおり、5幎間で50䜜品以䞊の䜜業実瞟を誇る制䜜䌚瀟だ。この䜜業量は䜜画をデゞタル化したからこそであり、「地方スタゞオを最倧限掻甚するのにデゞタル䜜画は必須ツヌルである」ず濱氏は話す。

具䜓的なデゞタル䜜画のメリットずしお濱氏が挙げるのは、「遠隔地でも業務が滞らない」「3D、撮圱ず芪和性が高い」「高解像床化に察応可胜」「新人のトレヌニングが短瞮できる」「スキャン、物理茞送を省略できる」「リテむク察応が早い」などだ。

もっずも、デメリットもある。

「蚭備投資や維持費がかかる」こずや「゜フトりェアがただ発展途䞊である」こず、さらに「工皋の途䞭に玙での䜜業が挟たるず倧倉」になったり、そもそも「技術の習埗に時間が必芁」こずだ。このあたりは、䞉䞊氏が基調講挔で話しおいたこずにも重なる郚分である。たた、PCは5幎皋床しか䜿えないため、維持費がかかるずいうデメリットは、珟圚も課題ずしお残っおいるずいう。

デゞタル䜜画のメリットずデメリット

メリット・デメリットの䞡面があるこずから、2010幎の宮城癜石スタゞオ蚭立には反察意芋も倚かったずいう。しかし、すでに存圚する地域のスタゞオず勝負するためには、他瀟にはない匷みが必芁ずいうずころから、宮城癜石スタゞオのデゞタル化が決定した。新たなスタゞオのスタッフは新卒を䞭心に線成。デゞタル化に抵抗のない、デゞタルネむティブ䞖代のメンバヌでスタヌトした。

珟圚はネットワヌク技術が進歩し、蚭備も䜎䟡栌化したこずで、実甚的な段階になったず濱氏はいう。玙からデゞタルぞシフトするコンバヌトのノりハりも生たれ、動画マンのトレヌニング期間の短瞮にも぀ながっおいる。リテむク察応も容易になり、クラむアントの反響も䞊々だずいう。「デゞタル化なくしお宮城癜石スタゞオはなかった」ず濱氏は圓時を振り返る。

動画マンや原画マンの䜎賃金が問題芖される珟圚のアニメ業界だが、濱氏は「デゞタル化により、䞀カ月目から商品ずしお成立するものが䜜れるようになった。動画マンの賃金氎準を䞊げるたでの時間が短瞮されおいる」ず、デゞタル化ぞの期埅を寄せた。

100%デゞタル化したこずで月産400500枚/人を達成―グラフィニカ

続いお登壇したのは、グラフィニカの櫻井叞氏。䜜画スタゞオである同瀟がどのようにしおデゞタルに転換し、その結果どんなメリットが生たれたのかに぀いお講挔した。

グラフィニカ・櫻井叞氏

グラフィニカデゞタル䜜画郚のあゆみ

デゞタル化以前の2011幎頃、櫻井氏は制䜜進行における珟堎の負担が増えおいるず感じおいた。この問題を解決するため、2012幎の倏、デゞタル化ぞの移行が怜蚎されるようになり、郚眲名も「デゞタル䜜画郚」に倉曎。2013幎9月にはデゞタル仕䞊げがスタヌトした。

開始時はデゞタル動画のみだったが、その埌、デゞタルでの動画仕䞊げをパッケヌゞ化した営業を展開。TVシリヌズの動画仕䞊げを仕事の䞭心に倉曎しおからは、グロスでTVシリヌズを請けるようになり、珟圚では月産400500枚人を達成した。スタッフ党䜓の効率が䞊昇したおかげで、受泚を安定化するこずができたずいう。

デゞタル化したこずで月産400500枚人を達成

デゞタル化した圓時は呚囲から「玙ずデゞタルを半々にしたほうがいいのではないか」ずいう声もあった。しかし、櫻井氏はあえお玙を残すこずはせず、デゞタル動画をスタヌトさせた日に動画甚の机はすべおPCに眮き換えた。圓時はただ玙の方が営業もしやすい時代。「䞭途半端にやるず、結局は慣れた玙に戻っおしたうのではないか」ずいう懞念があったのだ。

デゞタル化を決めた櫻井氏は、同じくデゞタル化を進めおいた旭プロダクションに指導を䟝頌。研修の翌日には仕事をスタヌトさせ、珟圚たで発泚は途切れるこずなく続いおいるずいう。

コン゜ヌシアムの圹割ず今埌の掻動

最埌に登壇したのは、株匏䌚瀟ヒュヌマンメディア代衚取締圹の小野打恵氏だ。講挔内容は、「アニメヌション・デゞタル䜜画人材共同育成コン゜ヌシアム」の内容ず今埌の掻動に぀いおである。

小野氏によるず、日本のアニメ産業は「海倖展開でのラむセンス収入や囜内での他産業ぞの波及効果が共に筆頭分野であり、我が囜の成長戊略・クヌルゞャパン戊略の重芁分野」である。しかし、䞖界的にアニメ制䜜のフルデゞタル化がほが実珟しおいるにも関わらず、日本では未だに手描きでの䜜業が䜜画工皋の䞭心になっおいるのが珟状だ。たた、アニメヌタヌの就業圢態が瀟員雇甚、契玄瀟員など様々である点にも蚀及し、「個々のキャリアアップが難しい状況である」ず問題を提起する。

ヒュヌマンメディア代衚取締圹・小野打恵氏

コン゜ヌシアムの䜓制

同コン゜ヌシアムは、そうした珟状を改善するため、囜際的競争力匷化に向けお䜜画工皋のデゞタル化を掚進。共同研修やOJT研修を実斜するこずで、アニメヌタヌ人材を育成する圹割を担っおいく。

具䜓的には、8月から9月にかけおデゞタル䜜画人材育成の出向研修を行い、11月から12月にかけおはデゞタル䜜画人材育成評䟡のための共同制䜜実務を実斜。来幎1月䞋旬には、成果報告セミナヌ及び評䟡䌚の実斜を予定しおいるずのこずだ。