ストレージの仕様はカスタマイズでカバーできる

ただし、OSが格納されているSSDが128GBと少ない点には注意が必要だ。最新ゲームはファイルサイズも巨大化しており、「アサシンクリード ユニティー」では40GB超、先に試した「Grand Theft Auto V」では、60GB以上のスペースを占有する。ゲームしか入れないと決めているならまだしも、これだけ高性能だとゲーム以外にも使いたくなるものだ。

これに対する解決法はいくつか考えられる。運用でカバーするならよく遊ぶゲームだけSSDに入れる、巨大なものはHDD側に導入する、といった使い分けがキーとなるだろう。予算があるならBTOでmSATA SSDを追加する(RAID 0構成を選べば読み書きの速度も劇的にアップする)ほか、HDDのかわりにSSDを指定するという手もある。この場合、予算は2~3万円程度上に見ておこう。mSATA SSDがまるごと1基空いているので、あとで足りなくなったと感じたらmSATA SSDを追加するという手段もある(ただしメーカー保証外)。価格が安めなだけに残念な部分ではあるが、切り抜けられる方法が豊富にあるという点は、多いに評価すべきだろう。

Steamを使ってゲームをインストールする場合、ゲームの導入先を別ドライブのフォルダーに指定できる。これをうまく利用してSSDとHDDを使い分けよう

まとめ

NEXTGEAR-NOTE i3500GA1」は、コンパクトなボディに強烈なGPUパワーを載せたマシンだ。これを選ぶことによって、最新ゲームをフルHD&高画質で楽しめる環境を、どこへでも持ち運ぶことができる。サイズを優先したためにゲーム中のファンノイズは少々目立ってしまうが、13.3型クラスのノートでGTX 960Mを載せている製品はなかなか存在しない。携帯性なら2-in-1ノートやUltrabookが優れるが、あまりのゲーム性能の貧弱さにがっかりした人も、本機なら満足できることだろう。

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 NEXTGEAR-NOTE i3500GA1
ディスプレイ 13.3型フルHDグレア液晶(1920×1080)
CPU インテル Core i7-4710MQ
メモリ 8GB PC3-12800 DDR3L SO-DIMM
SSD 128GB(mSATA接続)
HDD 1TB SerialATAII
チップセット モバイル インテル HM87 Express
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 960M
OS Windows 8.1 Update 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN
インタフェース USB 3.0×3(右側面×3)、USB 2.0×1(左側面×1)
サイズ W330×D227×H31.9mm(折り畳み時)
重量 約2.1kg
バッテリー駆動時間 約5.2時間
価格 144,800円(税別)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2015/6/15(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。